PPSメールマガジンvol.139「米経済の現状とドル円の影響」 2023.12.11 #メールマガジン

こんにちは、
PPSの吉岩です。

ドル円は146円台に移り、
円安から円高基調へ変わり始めています。

この背景も前回と同じく、
米経済のインフレ鎮静化により、
金融市場のドル売りが強まった影響です。

政策金利の早期利下げも期待されています。

今の米経済は、経済指標のデータでも、
物価に関わるCPIやPCEが軒並み伸びが鈍化しており、
物価上昇が落ち着きを見せています。

ISMなどの景況感を表すデータでも、
横ばいとなる結果も多くなり、
景気減速も見え始めました。

また、米国の金融政策決定機関である
FRBでも利上げ姿勢から緩和方向に
転換を示唆するハト派発言が目立っています。

しかし、先日のFRBパウエル議長の会見では、
「利下げは時期尚早」と市場に釘を刺す発言もありました。

それでも、以前に比べ利上げに対する
体制が低くなったと金融市場は捉え、
早期の米利下げを期待するドル売りが起きているのです。

現在の円高基調は、
「これまでの行き過ぎた円安の調整」や、
「来年の利下げを盛り込むにしては早すぎる」と
意見も分かれています。

ただ、今の金融市場の流れは、
「米金融政策の利上げ局面の終了」
「来年早期の利下げ開始」が焦点となっています。

インフレ鎮静化による
楽観ムードが漂う米経済ですが、
今月の米FOMCで、
再び流れが変わる可能性があります。

日米が金融政策にて
共に現状維持となった場合、
ドル円は140円台で年を越すことが予想されます。

来年以降の動向に関しては、
また別の機会にお伝えしたいと思います。

それではまた!

PPS.Llc代表 吉岩勇紀

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この記事は2023年12月4日配信のメールマガジンとなります。
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