こんにちは、
PPSの吉岩です。
ドル円は146円台に移り、
円安から円高基調へ変わり始めています。
この背景も前回と同じく、
米経済のインフレ鎮静化により、
金融市場のドル売りが強まった影響です。
政策金利の早期利下げも期待されています。
今の米経済は、経済指標のデータでも、
物価に関わるCPIやPCEが軒並み伸びが鈍化しており、
物価上昇が落ち着きを見せています。
ISMなどの景況感を表すデータでも、
横ばいとなる結果も多くなり、
景気減速も見え始めました。
また、米国の金融政策決定機関である
FRBでも利上げ姿勢から緩和方向に
転換を示唆するハト派発言が目立っています。
しかし、先日のFRBパウエル議長の会見では、
「利下げは時期尚早」と市場に釘を刺す発言もありました。
それでも、以前に比べ利上げに対する
体制が低くなったと金融市場は捉え、
早期の米利下げを期待するドル売りが起きているのです。
現在の円高基調は、
「これまでの行き過ぎた円安の調整」や、
「来年の利下げを盛り込むにしては早すぎる」と
意見も分かれています。
ただ、今の金融市場の流れは、
「米金融政策の利上げ局面の終了」
「来年早期の利下げ開始」が焦点となっています。
インフレ鎮静化による
楽観ムードが漂う米経済ですが、
今月の米FOMCで、
再び流れが変わる可能性があります。
日米が金融政策にて
共に現状維持となった場合、
ドル円は140円台で年を越すことが予想されます。
来年以降の動向に関しては、
また別の機会にお伝えしたいと思います。
それではまた!
PPS.Llc代表 吉岩勇紀
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この記事は2023年12月4日配信のメールマガジンとなります。
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