PPSメールマガジンvol.6「自国通貨”円”への謎の信頼」 2022.04.25 #メールマガジン

2022.3.16配信メールマガジン
自国通貨”円”への謎の信頼

こんにちは。
PPSの吉岩です。


ロシアの自国通貨であるルーブルは、
3月に入ってから1円を切る大暴落を起こしています。

(参考)
2月14日 1ルーブル=1.51円
3月14日 1ルーブル=0.99円


「紙くず」「こども銀行券」などと揶揄をされる今のルーブルですが、
そもそもルーブルとはどの様な通貨なのでしょうか。


ルーブルは元々、旧ソ連の時代から現在のロシアまでの間、
多くの変遷が行われた通貨となります。


ロシアが原油国である特徴から、
原油価格が上がるとルーブルの価格も連動して上がるという
特徴も持っている通貨です。


ロシアのカントリーリスクや通貨の乱高下などから、
ビジネスや投資を目的としない場合、
あまり持つことが無い通貨でもあります。


通貨の歴史でいえば、
1998年に起きた「ルーブル・ショック」が有名な話となります。


ロシアはこの年、
財政危機からデフォルトを宣言しました。


デフォルトとは、要は返済していた利息を返せなくなるという宣言なので、
当然、国や通貨としての信頼も失うため、
ルーブルは大暴落を起こし、世界経済や多くの国民に影響を与えました。


この影響もあってか、
ロシア国内ではドル・ユーロでの決済の方に信用が傾いており、
ロシア国民は資産をドルに分けている人が多いと言われております。


余談ですが、上記の財政危機の際には、
国内銀行でルーブルやドルを持っていた国民は、
預金封鎖・財産没収により資産を失いました。


しかし、国外にドルを預けていた資産家や、
ルーブルを信用せずにドルをタンス預金していた国民は、
軽傷もしくは逆に資産を増やす結果となったそうです。



現状況からも、ルーブルは信用性が低い通貨ですが、
ここで、我々の通貨である”円”についてはどうでしょうか?


円を通貨として信用し、
資産のほぼすべてを円で持っている国民がほとんどです。


日本国内でもすべて円で決済できており、
国内でドル決済をする場面はほとんどありません。


円に疑いを持つ人よりも、
円に安心を持っている人の方が多いのが今の日本人です。


しかし、日本という国は年々経済力が低下している国であり、
また、ルーブルの影に隠れていますが、
現在、円も通貨として価値が暴落していっている状況です。

(参考)
2月14日 1ドル = 115.54円
3月14日 1ドル = 118.22円


ドル円が118円台に入るのは、5年半ぶりであり、
これらの原因は、米国の金利上昇や原油資源の高騰からとも言われていますが、
日本の国力低下を判断され売られている場合は、かなり深刻な状況です。


また、単純に円安が強くなれば、
輸入品が高くなる=物価が上がるということになりますので、
生活面でまた影響を受けることになります。


国外の状況も重要ですが、
それに伴う日本経済への影響も注視しなければなりません。


今の日本がロシア経済の様な状況に陥ることは早々ならないと思いますが、
もしも日本がこのまま落ち込んでいった場合である、
最悪のケースも今後、お話ししていこうかと思います。


PPS代表 吉岩 勇紀


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この記事は2022年3月16日配信のメールマガジンとなります。
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