米国では先日、
政策金利の利下げが実施されました。
この配信でも
利下げや利上げについて、
何度かお伝えしていますが、
今回は、金利を変更する目的を解説します。
まずは、
政策金利を変える理由として、
国の景気動向を調整する目的があります。
一般的に利下げは景気回復、
利上げは加熱する景気を抑える働きを持ちます。
国が不景気となれば、
政策金利を利下げすることで景気回復を促し、
逆に景気加速やインフレが問題視されれば、
利上げが行われます。
つまり、政策金利の調整は、
景気を良くするための利下げ(金利を下げる)、
景気を抑えるための利上げ(金利を上げる)ことで
経済をコントロールしているのです。
たとえば、日本の場合、
過去数十年に渡る不景気によって、
ゼロ金利やマイナス金利が導入されていました。
近年では、物価上昇が進んだことから、
マイナス金利も解除され、
利上げの方向へと政策が転換されています。
一方で、米国は
コロナ禍で起きた過度なインフレにより、
急速な利上げ政策が進んでいました。
2022年開始の0.25%から
9月現在までで5.00%と、
この期間で金利が大きく上昇しています。
2年近い利上げの結果を見れば、
インフレは一度加熱化すれば、
抑制が難しいことが示された結果と言えます。
また、この金利差が、
大きな円安を招いた要因ともなりました。
さて、政策金利の変化が
なぜ経済に影響するのかというと、
市中の金利に影響を与えるからです。
市中の金利には、
企業が経営のために借りるお金のほか、
住宅や自動車ローンなども含まれます。
金利が低くなれば、
返済する利子も減るため、
お金を借りやすくなります。
借りやすくなることで、
個人においては高額資産の購入、
企業は事業や設備投資を行いやすくなり、
経済にお金が動きやすい環境が生まれるのです。
逆に金利が上がると、
借りたお金の返済額も増えるため、
お金は借りにくい環境となります。
個人や企業においても
新たにローンを組む人が減り、
お金が動きにくい経済となるため、
景気が抑え込まれる効果となります。
こうした効果から、
利上げ・利下げ政策の転換時は、
景気動向が注目されます。
これまでの状況が一変する可能性があり、
急激な景気悪化を招く恐れもあるため、
金利の調整には、慎重な対応が求められるのです。
以上が利上げ・利下げに関する
簡潔な解説となります。
その他にも、生活における変化はありますが、
それらはまた別の機会に解説したいと思います。
現在、日本では利上げ、
米国では利下げが注目されていますが、
それらを行う理由は以上の通りです。
今の日本は景気回復を目指し、
米国は景気を抑制する段階であるため、
政策金利にも注目が集まっているのです。
PPS.Llc代表 吉岩勇紀
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