PPSメールマガジンvol.98「来年の新紙幣発行でタンス預金はどうなる?」 2023.07.03 #メールマガジン

こんにちは、
PPSの吉岩です。

2024年7月に予定される新紙幣発行まで、
あと1年近くとなりました。

今回の改札は偽装対策が目的と言われていますが、
一方ではタンス預金のあぶり出しや、
個人資産把握を狙っているとも噂されています。

老後資産や日本へのリスク対策から、
タンス預金を行なっている方も多いとは思います。

流石に、新札が発行された途端に
旧札が使えなくなるという事は起こり得ないでしょう。

日本ではこれまで、
旧札が使えなくなった事例もありません。

しかし、タンス預金を含めた現金そのものが、
やがて使いにくくなる時が訪れるかと思われます。

その理由としては、
世界的に高額紙幣を廃止検討の流れや、
デジタル通貨の導入の実験が進んでいる点があるためです。

高額紙幣は犯罪の資金源となる点や、
偽造紙幣のターゲットにされやすく、
廃止することで犯罪防止につながるという考えが多くなりました。

しかし、廃止する場合でも、
国民の理解や紙幣の流通状況などもあり、
失敗したケースもあります。

日本も来年1万円札が改刷されますが、
今回の新1万円札が最後となる可能性もあるかもしれません。

そして、デジタル通貨の誕生が、
現在の紙幣状況を変える
キャッシュレス社会の実現につながると言われています。

デジタル通貨は中央銀行が管理の元、
電子マネーのように円やドルを管理する形です。

デジタルの利点として、
紙幣の様な偽造が難しいなどがあり、
発行するコストも削減することができます。

また、国からすれば、
誰がどの程度通貨を持っているか履歴も管理できるため、
資産状況を把握できることが最大のメリットかもしれません。

そして、
デジタル通貨は世界各国でも導入が検討されており、
中国やアメリカだけでなく、
日本でも日銀がデジタル円の実証実験を進めている段階です。

普及は当分先の話となりますが、
いずれは現金からデジタル通貨に置き換わる時が訪れるでしょう。

さて、こうなってくると、
タンス預金は時代と逆行していく資産形態となってきます。

そもそも、タンス預金は預金封鎖や財産税など、
日本の有事に備えるための自己防衛の方法です。

今回の紙幣改刷もジャブみたいなもので、
やがて、高額紙幣の廃止やデジタル通貨の普及が進めば、
実物の現金が益々使いづらくなる未来が予測されます。

旧札も来年以降でも問題なく使えますが、
新札が普及していくにつれて、使いにくい紙幣へと変わります。

そうなってしまう前の対策を考えるなら、
やはりタンス預金もある程度の分散を行うべきです。

最近では、個人での金購入が増えており、
最高価格を更新したというニュースもありました。

これも自宅の現金を
別の資産に換える動きが
増えている兆候かもしれませんね。

ただ、やはり現金で直接持つことが、
一番安全だという考えもあります。

旧札が使えなくなるという事例は無いとは言いましたが、
それが今後も保証されることも絶対ではありません。

日本が有事の状況になれば、
これまでの常識も全てひっくり返ります。

最悪のケースを想定するのであれば、
今の常識には捉われない資産形成が必要だと考えます。

今後の日本や通貨の流れに置いてかれない様にするため、
今、タンス預金をしている方は、
これからの管理を考えなければならないタイミングかもしれません。

PPS.Llc代表 吉岩勇紀

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この記事は2023年6月26日配信のメールマガジンとなります。
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