PPSメールマガジンvol.89「円安と国債分散投資」 2023.06.02 #メールマガジン

こんにちは、
PPSの吉岩です。

さて、日本はこの数年で円安となりました。

2022年2月、
当時115円だったドル円は、
ウクライナ情勢や世界各国の利上げ政策により
一時は150円台まで上昇しました。

その後、利上げペースの鈍化や、
日銀のYCC修正、為替介入もあり、
今年の頭には130円台まで落ち着きましたが、
最近は円安が進みつつあります。

再び150円台までは考えにくいですが、
今後も円安傾向が強い展開になることも予想されます。

以前のように115円に戻るかについても、
根本である日米金利差は変わらないため、
こちらも当面は考えにくいです。

115円当時の日米の政策金利は、
日本が-0.1%でアメリカが0.25%でした。

すなわち、現アメリカの5.25%という金利が低下、
もしくは日本が利上げに移行するかしなければ、
金利差は開いたままとなります。

仮に、アメリカが年内に利下げへ転換した場合、
円高には移るにせよ、直ぐに下がることはありません。

利上げと同じく0.25〜0.5%と徐々に下げ、
やがては元の金利に戻していくという展開です。

また、直ぐには利下げと行なわず、
一定の政策金利で様子見する方向も考えられます。

よって、金利差の解消も数年単位での話となります。

日本も金融緩和の継続となっているため、
今後しばらくは緩和を行いながら、
徐々に政策を修正する形でしょう。

ですが、世界情勢は不穏な部分も多く、
各国で有事が起きた際は日本円に資金が流入し、
円高に動く可能性もあります。

今後、円高になるか円安になるか、
投資家でも読むのが難しいのが現在の情勢となります。

 

 

さて、この状況下において
資産を外貨に替える
いわゆる資産分散や国債分散投資も
非常に難しいタイミングとも言えます。

今、ドルに替えてもここから円高になれば、
損をする可能性もあるからです。

しかし、分散投資の本質は儲けることではなく、
資産の目減りを抑えることにあります。

外貨を持つことで、
日本円が目減りしてもドルの上昇により、
総資産の目減りは抑えられます。

円とドルの相対関係から
どちらかの価値が下がっても、
片方の価値が上がるからです。

ひとつの通貨だけでなく、
全体の通貨を見て資産を目減りを抑えること、
それが真の国債分散投資と言えます。

私が海外口座のサポートを続けている理由も、
ドルを保有できる口座が利用できる点。

そして、高金利の海外預金で、
目減りを抑えながら資産を増やすことができる点。

資産を海外に移動させることで、
日本に対するリスクから守る点がある点。

このような3つのメリットが、
海外口座にあることが理由になります。

「アメリカが利下げを始めれば円高になるから、
 今はドルを持たない方が良い。」

こんなことを言う方もいますが、
それは為替差で利益を稼ぎたい方に向けた言葉だと思います。

資産を目減りを抑えると言う点であれば、
外貨への資産分散はいつでも有効な手段だと言えます。

PPS.Llc代表 吉岩勇紀

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この記事は2023年5月26日配信のメールマガジンとなります。
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