PPSメールマガジンvol.88「日経平均好調と円安の背景」 2023.05.29 #メールマガジン

こんにちは、
PPSの吉岩です。

先週、日経平均株価が
バブル以来の高値を記録しました。

ドル円も一時は139円に接近し、
3月米銀騒動以来の138円台を推移しています。

これらの背景には様々な要因が混ざっていますが、
主な理由としては、
米経済と海外勢の日本株参入が理由となります。

まず米経済の状況は、
債務上限問題や金融不安に対する不安が落ち着き、
米株価も堅調な動きとなっています。

米経済指標を見ても、
景気は未だ好調という結果が表れており、
米国の金融引き締め政策の長期化や
6月の利上げ予測も目立ち始めました。

それに伴って、
資金が米国株やドルに移る動きもあり、
ドル買いの流れも強まっています。

一方、日経平均株価の高値更新については、
海外の投資機関や投資家が
日本株に注目し始めたことが挙げられます。

日本の金融緩和が当面継続する見込みや、
世界主要国の経済鈍化を背景に、
日本株に海外マネーが流入が多くなりました。

また、日本株は海外勢からすると、
「割安」で買えると評価されています。

割安とは今の株価に対して、
企業の価値が低く評価されていることです。

さらに円安ということもあり、
海外勢にとって日本株はお得に買えることが、
今回の高値を記録する背景となりました。

そして、日本株を買うことは、
円資産を増やすことになるため、
リスク調整も懸念しなければなりません。

従って、円資産のリスク対策により、
日本円を売る傾向も強くなったことが、
現在の円安が進む状況となります。

さて、今回の日経の高値更新は、
日本にとって喜ばしいこととも言えます。

しかし、
この高値は日本の景気好調よりも
世界情勢によるものです。

海外勢から見て日本株にメリットがある。

金融緩和による今後の景気回復や、
企業成長への期待する見込みによるものです。

そのため、今の情勢が変われば、
流入したマネーも動くことになります。

特に米経済については、
金融市場はやや楽観視して見られています。

米国金融不安に関する影響や、
債務上限問題の進捗など、
それに関する要人の発言が、
しばらくの注目点となるでしょう。

それでも、
これまでデメリットばかりであった
円安が恩恵になった場面とも言えます。

しかし、生活においては、
まだまだ苦痛の方が強いというのが
正直なところでしょうか。

PPS.Llc代表 吉岩勇紀

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この記事は2023年5月22日配信のメールマガジンとなります。
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