PPSメールマガジンvol.83「日銀初会合後ドル円の行方」 2023.05.08 #メールマガジン

こんにちは、
PPSの吉岩です。

さて、4月28日(金)に
日銀植田総裁として初となる
金融政策決定会合が行われました。

会合前は、
見直し検討実施などの記事や、
緩和修正が行われる予測から、
ドル円は円高に振れていました。

しかし、5月1日現在は136円、
ユーロ円は150円台を突破するなど、
円安で動いています。

会合は過去の植田総裁の発言通り、
「金融緩和の現状維持」で決定しました。

大きなサプライズは無く、
植田総裁の発言もこれまでの会見と
変わらない方向として受け取れる内容です。

黒田体制から続けられた
「2%の物価目標達成を目指すための金融緩和」
を引き継いだことも、
今回の会合で明確になったと思われます。

金融緩和の継続により…、

①物価2%の継続化に成功
 →政策の正常化へ
②達成が難しい状況
 →副作用を配慮しつつ緩和継続

世界を含め情勢に大きな変化が無ければ、
緩和の影響から物価上昇という形が継続されるでしょう。

また、今回の会見では、
1年から1年半程度の時間をかけて、
過去25年の金融緩和策を多角的にレビュー
すると発表しています。

1年半以上の間、
何もしないというわけではないと思いますが、
近い将来で大きな政策変更は無いという思惑が、
市場にも伝わった内容だったかもしれません。

特に、ユーロ円の大幅な円安動向は、
欧州勢から植田日銀はハト派と
認識された結果になったかと思います。

 

 

日本はこのような状況ですが、
今週FOMCを控えたアメリカでは、
利上げの継続と停止の二つで予測が分かれています。

さらには米地銀ファースト・リパブリック銀行の
預金流出による経営破綻の不安が話題となっており、
金融市場にまた波乱が起きそうな展開です。

すでに大手銀行の買収を名乗り上げており、
問題なく進めば、市場の不安も和らぐと思われますが、
正式なアナウンスがあるまで楽観もできません。

アメリカは日本がGW期間中も、
FOMC、雇用統計、上記の米銀騒動の動向など、
ドル円の影響が強いイベントが並んでいます。

米経済の状況変化によって、
ドル円の行方も変わるため、
こちらもまた大きく変化があれば、
お伝えしたいと思います。

それではまた!

PPS.Llc代表 吉岩勇紀

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