こんにちは。
PPSの吉岩です。
3月に入りドル円は
一時137円台に到達しました。
1月年初130円から
2月では132円…134円と、
徐々に円安へと進んでいます。
この円安の背景は、
これまでも何度もお伝えした通り、
日米金利差が大まかな要因ですが…。
世界的な原材料とエネルギー高騰により、
取引で使用するドルも増えるため、
ドル需要が増加していること。
そして、米経済の景気加速が止まらない点が、
円売りドル買いを進めている部分でもあります。
その米経済も本来であれば、
インフレ対策により景気が落ち着き、
政策金利の利上げを
停止されることが見込まれていました。
しかし、
米経済指標の発表データから、
景気状況が予測に比べ強く、
米インフレが収まらず継続している状況が、
金融市場にも伝わっています。
そのため、
利上げの停止予測も夏頃にと後退し、
3月の利上げは「0.25%」から
「0.50%」になる予測も強くなってきました。
現在は0.25%の予測が優勢ですが、
元関係者やエコノミストから0.50%予測の発言も増えれば、
実際の利上げの間までにもドル円に影響が出ます。
その次回の米利上げは、
3月21・22日に行われるFOMC会合で決定されます。
FOMCの米経済指標や、
FRB関係者の発言によって、
また徐々に変動していくでしょう。
予測は0.5%で円安に傾いていたが、
実際は0.25%だったのでまた円高に。
…といった感じで、
利上げでドル円が振り回される展開が続きそうです。
一方で日本は、
今週の金曜日に日銀会合が行われ、
黒田総裁最後の会合となります。
現政策を維持しての交代となりそうですが、
サプライズが得意の黒田体制ですから、
最後に何か動かすという警戒も若干ありますね。
また、今週金曜は日銀会合から
黒田総裁会見と続き、
夜に米雇用統計が発表されます。
イベントが続き、
ドル円が動きやすい状況であるので、
気になる方はチェックしてみて下さい。
それではまた!
PPS.Llc代表 吉岩勇紀
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この記事は2023年3月6日配信のメールマガジンとなります。
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