明けましておめでとうございます。
PPSの吉岩です。
お正月も終わり日常が戻りつつありますが、
メルマガは昨年と変わらず配信を行いますので、
今年もよろしくお願いします。
さて、新年初回のテーマは
ドル円の年末から現在までの動向について、
状況をまとめて解説します。
まず、ドル円は昨年12月末で、
1ドル131円台で新年を迎えました。
新年明け1月3日には130円台の壁を突破し、
わずかの間ですが、129円半ばまで動いています。
日本が正月により市場の動きが鈍るなかでも、
海外市場は通常通りの市場が動いており、
日銀金融緩和修正の影響から円買いの流れが継続し、
円高の流れとなった模様です。
海外勢から見れば、
昨年の金融緩和修正のニュースは衝撃的であり、
今後の政策転換を期待できる内容だったのでしょう。
しかし、「日銀はYCCの再修正は急がない。」
というニュースが報じられたことで、
上記の円買いが円売りへと流れは一変。
また、4日に発表されたFOMC議事要旨から、
米FRBのインフレ対策は長期化という見込みも強くなり、
134円台にまで戻る流れとなりました。
その後135円台を突破する攻防へとなりそうでしたが、
先週末に発表された「米雇用統計」「ISM非製造業」の経済指標において、
市場予測よりも大きく下回るデータが発表された影響から、
再び132円台と再び円高の流れへと移り変わっています。
市場予測を下回ったということは、
インフレ対策の効果が発揮し、
米経済の景気が鈍化していることになります。
今後も市場予想を大きく上回ることが無ければ、
アメリカの政策転換も近くなっていると考えても良いかもしれません。
さて、結果的に見れば、
ドル円は年末時点とほぼ変わらない値となりました。
円高→円安→円高と、
やはり方向性の定まらない動きです。
この定まらない動きも
・アメリカのインフレ対策(利上げ)がどこまで続くのか
・海外勢による日本の政策転換への期待
これらの思惑が強く乗っているからでしょう。
去年は円安一強の流れでしたが、
今年はいつから円高に落ち着くのかを見極める年となりそうです。
アメリカのインフレが落ち着き、
利上げから政策転換が動き始めれば、
次第に円高ペースに変わりゆくことが予想されます。
もし、日本の金融緩和の更なる修正があれば、
こちらも市場に強い影響が起きるかと思われます。
しかし、これは予測であり、
これまで徹底的に対策をしても退治できていなかったのが
現在のアメリカのインフレ状況です。
日本の金融緩和については、
現日銀総裁の黒田氏の任期が間近のため、
次期総裁が現政策を継続するのか。
それとも転換に動くのか。
メディアでもアベノミクスからの脱却などが噂されていますが、
それも不明確であり、もしも大規模な政策転換が起きた場合、
どちらに転ぶかは予想もつきません。
日本が政策転換が海外市場からは
どの様な目で見られているかという評価もあるからです。
というわけで今年のドル円については、
円高に落ち着くまでどこまで期間がかかるか。
→米経済のインフレ鈍化、利上げの停止
また、その流れを破壊させるトリガーが突然現れるのではないか。
→日本含め各国の政策転換、中国経済など世界情勢
と言った波乱の年になるのではないかと思います。
徐々に円高というのが今の風潮ですが、
情勢の変化で一変することも今の情勢感であります。
資産形成においても、
日本や世界情勢については最低限把握しておくべき事もありますので、
また、今後ともメルマガにて配信を続けて参ります。
それではまた!
PPS.Llc代表 吉岩勇紀
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この記事は2023年1月10日配信のメールマガジンとなります。
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