PPSメールマガジンvol.42「ビットコイン暴落の理由と資産としての価値」 2022.11.24 #メールマガジン

こんにちは。
PPSの吉岩です。

今回はいつもと少し毛色を変え、
ビットコインをテーマにお伝えします。

まず、暗号資産市場は11月で急落を起こし、
ビットコインは月頭300万から222万台まで落ちました。

およそ25%程度まで価値が下がり、
他の暗号通貨も軒並み下落しております。

ビットコインも含めた、
暗号資産市場も金融市場のひとつです。

この下落の原因も為替と同じく、
世界経済の動向による下落とも思えますが、
今回は少し勝手が違います。

まず、暴落のトリガーとなったのは、
世界2位の暗号通貨取引所FTXの資産状況と、
世界最大の取引所であるバイナンスの対応でした。

FTXという取引所は、
大谷翔平選手が広告塔になっていたため、
暗号通貨に馴染みのない方でも、
聞いたことがある方もいるかもしれません。

そのFTXは11月頭、現物資産をほとんど持たず、
顧客資産をほぼ投資に回している財務体質であることが報道されました。

この時点でも顧客や市場から、
FTXに対する信用不安は起きていましたが、
大きな変化となったのはバイナンスによる発表でした。

「FTXが発行しているトークン(FTT)をすべて売却する」

トークンとは、暗号資産版の株式の様な物です。

それを最大手の取引所が保有する分を
すべて売り払ってしまえばどうなるでしょうか。

当然、そのトークンは大暴落し、
紙切れ同然まで価値も低下します。

こうなれば、FTXの資金繰りは益々難しくなるでしょう。

しかし、バイナンスは実際に発表通り売却は行っておりません。

先のバイナンスの発表受けた投資家や市場関係者が、
「FTXのトークンを早く売らなければ暴落する」
「FTXの資金繰りが危ういから出金をしないと不味い」
と、資金の引き出しが殺到し、
出金が不可能な状況まで追い込まれました。

さらに、暗号通貨市場では、
「他の取引所も危ないのではないか」
「怖いから資金を一旦引き払おう」
という疑心暗鬼状態が始まります。

これにより、本来関係の無いビットコインや、
その他通貨も売られる状態を招き、
市場全体の大暴落が始まりました。

過去のリーマンショックでも、
金融機関全体で出金騒動が巻き起こり、
株式が大暴落した状況にも似ています。

結果、FTXは破産を申請し、
世界第2位の暗号通貨取引所が破綻する流れとなりました。

大まかとなりますが、
今回の暗号通貨の暴落はこのような動きとなります。

さて、今回は日本で言えば、
大手の証券会社が破綻したという状況に近いのかもしれません。

株式や債券自体の信用ではなく、
業者の信用不安から市場に大きな影響を及ぼした結果です。

実際、暗号通貨自体の技術に問題は無く、
不確かな運営形態が招いた事態でもあります。

また、暗号通貨市場の法規制が、
他の市場ほど厳正ではなかったという点もあるかもしれません。

ですので、暗号通貨もとい暗号資産に関しては、
今後もまだ伸び代の高い資産かなとは思います。

日本でも過去、マウントゴックスの破綻や、
コインチェックのハッキング事件など、
大きな事件で大暴落を起こしながらも、
それでも市場は成長を続け、最高額を伸ばし続けています。

短期的に見れば、
かなり乱高下の激しい資産でありますが、
将来性という点では、
強い資産であるかと私は思っております。

PPS.Llc代表 吉岩 勇紀

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この記事は2022年11月17日配信のメールマガジンとなります。
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