PPSメールマガジンvol.36「現金の持ち込みも警戒される時代か」 2022.11.04 #メールマガジン

こんにちは、
PPSの吉岩です。

前回のメルマガにて、
「現金は今後怪しまれる資産となる」
というお話をしました。

■マイナンバー実質義務化から起こり得る資産の影響
https://pps-life.co.jp/2022/10/24/mailmaga34/

そのことについてですが、
まずは、私が先日銀行で起きた実体験を元にお伝えします。

先日、私が某メガバンク支店に、
数百万円程の現金を自分の口座に入金するため、
現金を直接銀行の窓口に持ち込みました。

これまでは簡単な手続きと
質問のみで済んだのですが、
今回はいつもとは様子が違い…。

窓口で現金を取り出し、
入金したいことを告げると、

銀行員の方から、
「この現金は一体どのように得た物か」
「口座に入れる目的は何なのか」
「口座に入れた後にどのように使うつもりか」
など、重箱の隅を突くような質問攻めを受けたのです。

私個人での印象ですが、
まるで不正なお金かの様な言い回しだったため、

「窓口でこれだけ面倒に言われるのであれば、
 今度からATMで入金した方がいいですか。」
と伝えると、

「可能ですが、やめてください。」
との返答。

どういう事だと、少し腹も立ちました笑

これまでも200万円以上の取引や、
10万円を超える現金振込に対しては、
確認の義務は法律上でもちろんあります。

それでも、簡単な質問に対する回答や書類の記入、
本人確認により問題なく入金することはできましたが、
ここまで時間を取られることは初めての体験でした。

口座も新規で開設したというわけではなく、
長年使っていた口座であり、
これまでも同じ様に入金もあります。

今回、たまたま対応した銀行員の対応が悪かったのか、
もしくは、その支店の方針が変わったのかわかりませんが、

とにかく、大口現金の持ち込みが
歓迎されてないという感想でした。

(昔なら、喜んで入金を受け入れて貰えたとは思うのですが・・・)。

都市圏の大手銀行ならまだしも、
地方の支店でもこのように対応されたのは、
銀行サイドも現金の取り扱いに対して、
かなり繊細になってきていると印象を受けたのが今回の経緯です。

おそらくはマネロンや不正対策を目的とした確認であると思いますが、
現金、特に札束となる額での現金の扱いは、
今後も厳しくなっていくのではないかと私は思っています。

たとえば、このまま日本でデジタル化が進んでいけば、
多額の入金や送金も、紐付けされたカードやスマホからが主流になるので、
大口現金の持ち込みというのは、かなり珍しいケースになるでしょう。

なぜ、これだけの現金を持ち込んだかという質問に対し、
正当な理由が無ければ受け入れて貰えない状況もあり得ます。

また、2024年には、
新円切り替えも予定されています。

切り替え後に新札が普及した後も、
旧札のままとなった現金は、
銀行や税務署から見れば怪しいお金と見られかねません。

家で保管している紙幣や、
タンス預金などは特に注意が必要です。

私の様に「何のお金か」という事を、
延々と説明しなければなりませんから笑

もしも、口座の情報が紐づけられ、
資金の取引も主にネット経由が当たり前という時代が訪れれば…、

現物紙幣を大量に持つということ自体が、
リスクとなる時代も現実として近づいているのかもしれません。

PPS.Llc代表 吉岩 勇紀

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この記事は2022年10月28日配信のメールマガジンとなります。
当時の状況による内容であるため、現在の状況とは異なる場合がございます。

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