PPSメールマガジンvol.37「乱高下続くドル円、今週の動向は」 2022.11.07 #メールマガジン

こんにちは。
PPSの吉岩です。

先週のドル円動向ですが、
前回に続き、大きく変動した展開となりました。
■前回配信内容:https://pps-life.co.jp/2022/10/31/mailmaga35/

10月24日週明けから、
為替介入と見られる動きで152円から146円へ。

その後、徐々に戻していくと思われましたが、
米政策金利の12月利上げが落ち着くのではないかという
市場予測が盛り込まれ、147円から145円へ。

週末には、日銀金融政策会合と黒田総裁の会見が行われ、
日銀の金融緩和のスタンスは変えない方針から、
再び円安へと戻り、31日朝の時点では148円に。

為替介入・市場予測・日銀会見と変動の局面が多く、
週で5円前後動く結果となりました。

米国株も週半ばでは決算発表で大幅に荒れ、
「円高時代に突入」
「米経済はこれから暗黒期を迎える」
という声も出ており、
変化も感じさせる展開が多かった印象もあります。

しかし、為替の動きを見るに145円の底が固く、
円安から円高に転換にはまだ材料が足りず、
当面先の話かと思います。

そして、重要なのは、
今週アメリカで行われるFOMC(米金融政策決定会合)と、
米雇用統計の10月発表値となります。

FOMCで内容から、
ドル円にもまた変動が起きる展開となるでしょう。

とくに、12月利上げが落ち着くという市場予測もあり、
会見で予測とは違う見解が発言されれば、
再び、円安が加速といった展開になります。

その場合は、
過激に伸びる円安を為替介入で一時的に冷ますという
ここ最近の展開となります。

もし、利上げペースが12月以降に下がるという
市場予測通りの見解が示されれば、
現状維持、または円高に動く材料となります。

その場合は、前述の145円が、
どのくらい硬いラインかが気になりますね。

さて、年末が近づきつつあり、
年初から一方的だった円安進行から、
円高というシナリオも少し見えてきました。

「外貨預金が日本で流行りつつある」
という記事がこの前掲載されていましたが、

本来、外貨預金は
「円高の時に預け、円安で引き出す」
タイミングがベストな方法です。

円安対策としての外貨預金は、
円資産の目減りを抑えるのが主な役割となり、
増やせる恩恵が薄くなるためです。

また、為替利益も得るという観点で行けば、
円安時に預けた場合は、
円高での出金が難しいという点もあります。

現状はまだ世界との政策金利差により、
円安が優勢である状況ですが、
米政策の変化や、市場の動きにより
一時的に円高に傾く展開も多くなると思われます。

ですので、その円高に合わせて動くのが、
一番ベストなタイミングになる場合も多いため、
外貨預金や海外預金を考えている方は、
このタイミングを逃さない様、準備を進めておきましょう。

PPS.Llc代表 吉岩 勇紀

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この記事は2022年10月28日配信のメールマガジンとなります。
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