PPSメールマガジンvol.33「ドル円148円、150円も視野へ」 2022.10.20 #メールマガジン

こんにちは。
PPSの吉岩です。

さて、先週はドル円レートが大きく動き、
145円から148円台へと進行しました。

米インフレ状況は未だ収まらず、
アメリカは今後も利上げも継続するという市場予測や、

日銀黒田総裁が世界に対し、
改めて日本が金融緩和を続けるという方針を説明したことで、
一気に円安が進んだと予測されます。

この148円という数値は、
およそ32年ぶりの水準です。

2011年の円高時代では、
1ドルは75円の最安値を記録しましたが、
このまま150円まで到達すれば、
10年前の約2倍、円安が進行したことになります。

単純に考えれば、
輸入品や旅行のコストが10年前に比べ、
2倍近くの相場になったとも言えます。

市場介入による為替調整も、
どこかのタイミングで行われるかとは思いますが、
やはり、一時的な処置にしかならず、
私たちの生活に直ぐ影響が出るものではありません。

また、前回の為替介入では、
2.8兆円の額が使われたとも発表され、
頻発して介入できる物でも無いかとも思います。

ですので、ドル円に関しては、
今の状況のままでは、
いずれ150円に達することは視野に入れておくべきです。

この円安は、今の我々の生活にとっては、
ネガティブな状況ばかりかと思いますが…、

一方で、日本への旅行が緩和されたことで、
円需要の増加や経済の一助となる可能性もあります。

他国からしてみれば、
通貨も物価が安い今の日本は、
海外旅行として非常に最適なです、

そのため、外国人観光客が増えれば、
観光のために自国通貨と円を交換する人も増えるため、
円の需要が見込めます。

とはいえ、現在の政策金利差による
「ドル一強」の流れ自体が解消しない限りは、
円安の進行が終わることはないかと思いますが、

この旅行需要が、
円安に対して若干の歯止めとなるケースも考えられます。

政府もこれまで円安に対し静観していたのは、
旅行需要を見込んでいたからでしょう。

その他にも、大手製造メーカーも、
国内で新たに工場を建設する動きも出てきており、
ようやく、円安が日本経済のプラスになる動きも出てきました。

しかし、
経済的に効果として出るのはまだまだ先の話です。

少なくとも、今の円安に対しての資産防衛は、
個人で進めていくしか方法はありません。

吉岩 勇紀

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この記事は2022年10月17日配信のメールマガジンとなります。
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