こんにちは。
PPSの吉岩です。
さて、先週はドル円レートが大きく動き、
145円から148円台へと進行しました。
米インフレ状況は未だ収まらず、
アメリカは今後も利上げも継続するという市場予測や、
日銀黒田総裁が世界に対し、
改めて日本が金融緩和を続けるという方針を説明したことで、
一気に円安が進んだと予測されます。
この148円という数値は、
およそ32年ぶりの水準です。
2011年の円高時代では、
1ドルは75円の最安値を記録しましたが、
このまま150円まで到達すれば、
10年前の約2倍、円安が進行したことになります。
単純に考えれば、
輸入品や旅行のコストが10年前に比べ、
2倍近くの相場になったとも言えます。
市場介入による為替調整も、
どこかのタイミングで行われるかとは思いますが、
やはり、一時的な処置にしかならず、
私たちの生活に直ぐ影響が出るものではありません。
また、前回の為替介入では、
2.8兆円の額が使われたとも発表され、
頻発して介入できる物でも無いかとも思います。
ですので、ドル円に関しては、
今の状況のままでは、
いずれ150円に達することは視野に入れておくべきです。
この円安は、今の我々の生活にとっては、
ネガティブな状況ばかりかと思いますが…、
一方で、日本への旅行が緩和されたことで、
円需要の増加や経済の一助となる可能性もあります。
他国からしてみれば、
通貨も物価が安い今の日本は、
海外旅行として非常に最適なです、
そのため、外国人観光客が増えれば、
観光のために自国通貨と円を交換する人も増えるため、
円の需要が見込めます。
とはいえ、現在の政策金利差による
「ドル一強」の流れ自体が解消しない限りは、
円安の進行が終わることはないかと思いますが、
この旅行需要が、
円安に対して若干の歯止めとなるケースも考えられます。
政府もこれまで円安に対し静観していたのは、
旅行需要を見込んでいたからでしょう。
その他にも、大手製造メーカーも、
国内で新たに工場を建設する動きも出てきており、
ようやく、円安が日本経済のプラスになる動きも出てきました。
しかし、
経済的に効果として出るのはまだまだ先の話です。
少なくとも、今の円安に対しての資産防衛は、
個人で進めていくしか方法はありません。
吉岩 勇紀
====================================
この記事は2022年10月17日配信のメールマガジンとなります。
当時の状況による内容であるため、現在の状況とは異なる場合がございます。
最新の情報を受け取りたい方は、
下記URLからメールマガジンをご登録ください。
■メルマガバックナンバー
https://pps-life.co.jp/mailmaga/
■メールマガジン登録
https://pps-life.co.jp/mailmaga/form/
====================================