PPSメールマガジンvol.32「リスクゼロとリスクマネジメント」 2022.10.12 #メールマガジン

こんにちは。
PPSの吉岩です。

今日は、我々の生活に関わる
リスクをテーマにしてお話ししたいと思います。

まず、リスクとは、
その物や行動に起こり得る危険を指す言葉です。

リスクはどんな物でも必ず存在しており、

たとえば、食事の場合では、
「この食べ物は発がん性の物質があるから食べない」、
「食中毒が話題になっていたから避けようなど」、
食材ひとつにおいても小さなリスクは存在します。

昨今のコロナ対策においても、
感染者をある程度受け入れるか徹底対策の
リスク議論が3年目の今でも続いています。

そして、ほとんどの人はリスクの無い、
「ゼロリスク」であることが良いと考えています。

何も考えずに口に入れられる食材、
コロナの無い以前の生活、
わずかな心配も無い方が良いと考えるのは当然です。

それは、資産運用でも同じであり、
投資をして、お金を失うリスクがほとんど無い物が良いと
誰もが考えるでしょう(もちろん私も同じです笑)

しかし、リスクを考える上において、
「ゼロリスク」という物は決して存在しません。

どんな食材でも、
過剰に摂取すればそれ相応の問題があり、
これだけを食べていれば健康になるという物はありません。

資産運用であれば、
何もしなければリスクは無いとも思いますが、
実際にはそうではありません。

銀行預金であれば、倒産する心配も無く、
保護もあるから絶対安全かと思いますが、

小さいながらも各種手数料での支出もあることや、
預金封鎖や没収などに対しては無力となる点。

さらに、マイナンバーによる紐付けが行われれば、
資産額が管理される日本の将来面での問題があります。

ならば、家で保管するタンス預金ならと考えますが、
現金保管は新円切り替えや相続に対してリスクを持ちます。

そもそも今の円安時代では、
日本円のまま多く抱えることが、
インフレでの目減りを受け続ける一番のリスクがあります。

つまりは、何の分野においても、
リスクのゼロを求めることは不可能というわけです。

ですので、リスクを無くすことを考えるよりも、
リスクを把握して、抑えるという考え方が必要となります。

先ほどの例で表すと、
食事なら様々な食材をバランスよく摂取する食生活。

資産運用で言えば、
金融商品のリスクとリターンは比例する関係であることを理解し、
・許容できるリスク範囲内での運用
・一個ではなく様々な物に投資
・運用先ごとのリスクを抑えるための資産分散
・円だけでなくドルなどの外貨を保有
・国内、国外で資産を分ける
などが挙げられます。

日本人は投資に関して言えば、
リスクゼロを考えて極端に消極的であるか、
積極的だがリスクを考えずに全て失うタイプの
二極化している傾向があります。

資産を動かさないだけでもリスクに晒されていること、
リスクを許容しない投資はただのギャンブルであること、

何に運用するかということも大切ですが、
想定するリスクを把握するためのリスクマネジメントも
資産形成において必要な事となります。

吉岩 勇紀

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この記事は2022年10月5日配信のメールマガジンとなります。
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