こんにちは。
PPSの吉岩です。
さて、7月末に円高に転換したドル円ですが、
8月に入り136円…137円と、着々と数字を戻しつつあります。
米利上げが緩和されると予測された7月末から、
その後、米中の関係悪化警戒によるドル売りもあり、
一時は130円台まで進行しましたが、
FRB要人のインフレに対する発言により、
円高から再び、円安へと動きが変わりました。
FRBとは、連邦準備理事会と呼ばれる
アメリカ中央銀行制度の中心的な機関です。
日本で言えば日銀に近い機関であり、
主に金融政策の策定や実施を行います。
その、FRB各要人から、
「まだ米国経済のインフレは高い」
と受け取れる発言が多く、
「FRBは次回の利上げに積極的だ」
「今後も利上げが継続されるのではないか」
など、金融市場の予測も強まり、
ドル買いの流れになってきております。
更には、今週26日の23:00より、
世界の金融市場から注目される
ジャクソンホール会議が行われます。
この会議の際、FRBパウエル議長から、
アメリカの今後の金融政策の方針が発表される見込みです。
現状のインフレや利上げについて、
今後の金融政策の具体的方針が示されれば、
米株やドルにも動きが起きるため、
ドル円レートもまた、
大きな影響があるのでは無いかと考えられます。
ドル円は先月には一時的に139円まで伸び、
このラインを超えるかの判断は難しいところですが、
9月にはアメリカの金利利上げもあり、
また、7月末の為替相場に大きな影響を及ぼした
米雇用統計などの経済指標が発表されるなど、
円安の更なる進行に対し、油断はできない状況です。
日本円も今の自国経済の状況ではなく、
海外や他国の経済影響で価値が変動し、
なんとも言えませんが、
アメリカ経済の与える影響が、
ビジネスや業だけでなく、
我々の実生活まで影響を与えることを
改めて感じさせられる状況だと実感します。
吉岩勇紀
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