PPSメールマガジンvol.25「中間層を苦しめるスクリューフレーション」 2022.08.17 #メールマガジン

こんにちは。
PPSの吉岩です。

 

まずはドル円ですが、
米7月雇用統計が発表後、
135円まで持ち直しました。

 

数値が予測以上の高水準だったことから、
アメリカの景気後退の懸念が薄れ、
ドル買いの円安方向に流れが動いております。

 

今週水曜にはアメリカで、
CPIと呼ばれる消費者物価指数、
物価への上昇指数が発表されます。

 

こちらの発表値から、
ドル円にも動きがあるかもしれませんね。

 

 

さて、話は変わりますが、
「スクリューフレーション」
という言葉をご存じでしょうか。

 

景気が上昇し物価も上昇する
「インフレーション」

 

景気が回復せず物価だけが上昇する
「スタグフレーション」

 

上記は、以前にもお伝えしたこともあり、
耳にされた方もいるかと思います。

 

スクリューフレーションとは、
・中間層の締め付け(Screwing)
・物価上昇(inflation)
の二つを合わせて作られた造語であり、

 

2010年代、米国ヘッジファンドマネージャーの
ダグ・カス氏により名付けられました。

 

リーマンショック後のアメリカで、
金融緩和政策から景気が回復し成長が進む一方で、

 

中低所得層の賃金上昇が伸びず、
生活用品の値上げにより、低〜中間層の家計が
締め付けられた状況を表した言葉です。

 

また、スタグフレーションとも状況が似ていますが、
経済成長により解消されるスタグフレーションと違い、
スクリューフレーションには、明確な解決策がありません。

 

日本もコロナショックから、
スクリューフレーションに突入したと指摘するエコノミストもおり、

 

特に食料品やエネルギー資源の輸入依存度が高い日本の場合、
アメリカと比べても深刻度が高いと指摘されています。

 

インフレ率が世界に比べて低い日本ですが、
家計の圧迫という点では苦しめられているのも現状であり、
今後、このスクリューフレーションという現象を
実感する時が来るかもしれません。

 

吉岩勇紀

 

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この記事は2022年8月9日配信のメールマガジンとなります。
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