PPSメールマガジンvol.182「5月ドル円振り返りと長期金利上昇について」 2024.06.03 #メールマガジン

こんにちは、
PPSの吉岩です。

月末ですので、
今回はドル円の状況をお話しします。

現在ドル円は156円台と、
為替介入前のレートに近づいています。

一時は153円台でしたが、
米の経済指標や利上げ予測後退から、
円安傾向に戻った流れです。

再び、為替介入が気になりますが、
介入も厳しい状況となっています。

その理由は米国側から、
介入に釘を刺す発言が増えているためです。

為替介入は本来、
両国の同意をもって行われます。

「日常的に使われる手段ではない」
「介入は極めてまれであるべき」

これらの様な発言が、
介入後から増えました。

これほど釘を刺されるのは、
前回の介入が事前の協議が無い
実行だったのかもしれません。

また、前回の160円到達時に比べ、
円安推移も緩やかな動きとなっています。

金融市場も介入を警戒しているため、
過度な動きはあまり目立っていません。

米国側からの発言とも合わせ、
これ以上の為替介入は
難しいとも見られています。

今のペースで160円台に近づいた時に、
口先だけの介入に収まるのか、

米国側の姿勢に変化があるかが、
注目点となります。

また、
日本の長期金利が1%まで上昇したことが
先日報道されました。

今月、日銀が国債買い入れの減額を
発表したことがきっかけとなります。

減額の狙いは、
円安の牽制や市場受給に合わせた調整、
追加利上げの前準備と見られています。

6月以降の買い入れ額の変化や、
次回日銀会合で方針の変化や発言により、
日本の早期利上げが注目されるかもしれません。

また、長期金利は住宅ローンの
変動金利などに影響を及ぼすため、
現状から維持や更に上昇すれば、
ローン返済額の増加につながります。

金利のある世界の兆候が見え始めましたが、
現在の状況で見ると、
資産を減らす材料がまた増えたとも言えます。

ローンを組んでいる方は、
返済額の変化に注意しておきましょう。

ドル円や金利の変化は、
この形で定期的にまとめたいと思います。

それではまた!

吉岩 勇紀

PPS.Llc代表 吉岩勇紀

====================================
この記事は2024年5月27日配信のメールマガジンとなります。
当時の状況による内容であるため、現在の状況とは異なる場合がございます。

最新の情報を受け取りたい方は、
下記URLからメールマガジンをご登録ください。

■メルマガバックナンバー
https://pps-life.co.jp/mailmaga/
■メールマガジン登録
https://pps-life.co.jp/mailmaga/form/
====================================