こんにちは、
PPSの吉岩です。
月末ですので、
今回はドル円の状況をお話しします。
現在ドル円は156円台と、
為替介入前のレートに近づいています。
一時は153円台でしたが、
米の経済指標や利上げ予測後退から、
円安傾向に戻った流れです。
再び、為替介入が気になりますが、
介入も厳しい状況となっています。
その理由は米国側から、
介入に釘を刺す発言が増えているためです。
為替介入は本来、
両国の同意をもって行われます。
「日常的に使われる手段ではない」
「介入は極めてまれであるべき」
これらの様な発言が、
介入後から増えました。
これほど釘を刺されるのは、
前回の介入が事前の協議が無い
実行だったのかもしれません。
また、前回の160円到達時に比べ、
円安推移も緩やかな動きとなっています。
金融市場も介入を警戒しているため、
過度な動きはあまり目立っていません。
米国側からの発言とも合わせ、
これ以上の為替介入は
難しいとも見られています。
今のペースで160円台に近づいた時に、
口先だけの介入に収まるのか、
米国側の姿勢に変化があるかが、
注目点となります。
また、
日本の長期金利が1%まで上昇したことが
先日報道されました。
今月、日銀が国債買い入れの減額を
発表したことがきっかけとなります。
減額の狙いは、
円安の牽制や市場受給に合わせた調整、
追加利上げの前準備と見られています。
6月以降の買い入れ額の変化や、
次回日銀会合で方針の変化や発言により、
日本の早期利上げが注目されるかもしれません。
また、長期金利は住宅ローンの
変動金利などに影響を及ぼすため、
現状から維持や更に上昇すれば、
ローン返済額の増加につながります。
金利のある世界の兆候が見え始めましたが、
現在の状況で見ると、
資産を減らす材料がまた増えたとも言えます。
ローンを組んでいる方は、
返済額の変化に注意しておきましょう。
ドル円や金利の変化は、
この形で定期的にまとめたいと思います。
それではまた!
吉岩 勇紀
PPS.Llc代表 吉岩勇紀
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この記事は2024年5月27日配信のメールマガジンとなります。
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