PPSメールマガジンvol.181「旧札のまま持つリスク」 2024.05.31 #メールマガジン

こんにちは、
PPSの吉岩です。

さて、7月の新紙幣発行へ向けて、
日本銀行は紙幣引き換えについて
ホームページでこのような案内を出しました。

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日本銀行では、汚染、損傷その他の理由により
使用することが困難となった
日本銀行券の引換えは行っていますが、
両替や新しい日本銀行券(新券)への単純な交換は行いません。
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こちらは各金融機関向けの案内であるため、
私たちに直接は関係ありません。

現行紙幣は新札切り替え以降、
旧札の扱いとなりますが、
これまで通り使用は可能です。

わざわざ交換しなくても、
買い物や口座出金を通して、
新札へと変わります

しかし、へそくりやタンス預金など、
表に出ない家で眠るお金は
使用しない限りは旧札の状態になります。

もちろん、
旧札は旧札で使えなくなるわけではなく、
これまで旧1万円札が廃止された事例もありません。

ですが、旧札は持ち続けることで、
「使いにくいお金」へと変わります。

なぜなら、旧札は時が経つほど、
違和感が生まれる紙幣になるためです。

新札はこれまでも
何度も発行されてきました。

発行当初は話題になりますが、
半年、一年経てば見慣れていきます。

その時に旧札を見ると、
珍しさを感じるかもしれません。

しかし、それが十年、二十年の月日だと、
珍しさよりも違和感の方が強くなります。

もし、あなたが今、お金を受け取る際に
聖徳太子の旧紙幣や二千円札を渡された場合、
何事もなく受け取れるでしょうか。

「なんで旧札・・・?」と、
受け取りに戸惑う人がほとんどだと思われます。

お金として問題は無くても、
出所や正しい紙幣かが気になるからです。

これは、金融機関へ
お金を入れる場合も同じです。

資金洗浄や詐欺防止の確認が厳しい現在、
旧札を持ち込む行為も、
銀行からすれば違和感があります。

なぜ旧札なのか、どういう経緯で得たお金か、
そういった説明も必要となります。

例え、家で保管した資産と説明しても、
相続逃れや脱税の疑いをかけられる可能性があります。

それが多額の金額であれば尚更です。

旧札はお金の効力は残っていても、
出所に違和感を持つお金となるのは間違いないのです。

その他にも、
最近は人を通さずに会計ができる
自動レジを採用した店舗が進んでいます。

自動販売機などは食券機などもですが、
そういった機械に紙幣を通すタイプでは、
旧札もやがて対応しなくなる可能性があります。

お店で使う場合もレジが対応しない、
そういう面の不便さも生じてきます。

そのため、現在タンス預金を持っている人は、
新札発行を機に置き場所を考えた方が良いでしょう。

少額のへそくり程度でも、
早めに使って新札にして保管するべきです。

タンス預金の目的が、
生活資金や家族への相続であれど、
旧札が後の障害となる場面が表れるかもしれません。

特に相続が目的の場合、
受け継ぐ家族に要らぬ疑いがかけられない様、
正しい管理を進めていきましょう。

PPS.Llc代表 吉岩勇紀

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