PPSメールマガジンvol.183「円安で日本の国力は低下している?」 2024.06.07 #メールマガジン

こんにちは、
PPSの吉岩です。

長く続く円安により、
日本の国力衰退が囁かれています。

「通貨は国力を表す」とも言われており、
価値を下げている日本円の現状が、
国力の低下と見ている人もいます。

国力とは大まかに言えば、
その国の経済力や技術力、
世界に対する影響力などが挙げられます。

日本もかつては輸出国家の経済大国でしたが、
国の経済力を表すGDP(国内総生産)では、
中国とドイツに抜かれており、
インドに抜かれる見込みが出ています。

さらに、人口で割り出した1人あたりのGDPは、
日本は世界で34位となっています。

経済面においては、
景気停滞や人口減少の影響により、
国力が落ちていると言わざるを得ないのです。

また、最近の日本国内には
円は売られやすい構造が生まれており、
円を弱くなった状況を表しています。

それは、海外企業サービスの台頭です。

オンライン通販やサブスクなど
日常生活で利用するサービスのほとんどは、
海外企業が運営しているものです。
例)Amazon、Google、appleなど

それらのサービスを
我々は円で利用しますが、
その利益はドルなどの
外貨に換えられ海外へ移ります。

つまり、日本から海外に
お金が動く状況が生まれているのです。

これはデジタル赤字と呼ばれ、
海外旅行者の需要利益を超えた貿易赤字を作り、
円安圧力を高める材料と懸念されています。

海外から外貨が円に変わり国内に移るよりも、
国内から円が外貨に変わる構造が強いことも
円そのものが弱い現状を表しているのです。

円の価値=国力であるならば、
今の状況はそう評価されても
仕方の無い話かもしれません。

とはいえ、円には安全資産である
評価もまだ根強く残っています。

以前の米銀行の破綻騒動など、
海外情勢で不穏な事態があれば、
円の需要が増えて、
円高になる傾向もありました。

金融市場においても、
海外投資家から
日本株はお得だと注目されています。

しかし、その評価が覆り、
円資産や通貨へ投資するメリットが無いと
判断された場合は一変します。

それは円資産の安全性や
将来性に魅力が無くなった時です。

金融市場の参加者が
日本の国力低下を懸念した場合、
円資産は手放されることになります。

投資家にとっても
国力と将来性の無い国の通貨や
資産を持つメリットはありません。

こうして世界から見捨てられた場合。
致命的な円安やインフレ、
経済危機も懸念する状況となります。

極端な例ですが、
そのような状況を避けるためにも、
日本は世界から魅力に
感じられる国である必要があるのです。

今は円安の影響により、
旅行や株のお得さが注目されていますが、
安さだけでなく将来性から
投資される国でなければなりません。

そのためにも、国力や経済成長は、
世界にアピールするためにも必要なのです。

ですが、我々の生活で
国の経済動向を動かすことは不可能です。

ならば、日本がどんな状況に
動いても対応できる様、
資産保全を進めるしかありません。

日本の生活で必須な円、
この通貨を信頼して持ち続けるか、
先のリスクを考えて
分散するかを考えてみましょう。

PPS.Llc代表 吉岩勇紀

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この記事は2024年5月31日配信のメールマガジンとなります。
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