PPSメールマガジンvol.169「3月ドル円振り返り:現在の円安も解説」 2024.04.05 #メールマガジン

こんにちは、
PPSの吉岩です。

月末ですので、
今月のドル円の動きを
お伝えしたいと思います。

まずは現在までの推移ですが、
ドル円は3月頭の149円台から、
28日時点で151円台の円安に動いています。

この間、経済指標と報道から、
146円台まで動く時期もありましたが、
再び、円安の状況です。

152円台に近づく時期もあり、
先日は約34年ぶりの安値を
記録したと報道されています。

そして、2月の大きなイベントには、
日銀のマイナス金利の解除がありました。

長年続いた異次元の金融緩和政策が、
通常の金融緩和へと変わったのです。

金融市場の観点で言えば、
金融緩和の縮小から
日本の利上げとして見られています。

この政策転換は本来であれば、
円高に動く材料となりますが、
実際は円安に進む要因となっています。

理由については、
金融緩和が当面続く事が強調された点や、
大きな修正は当面起きないという安心感が
円安に弾みをかけた模様です。

今の日本円とドルの関係は、
大きな金利差が開いています。

今回の政策転換により、
日本の政策金利は0〜0,1%、
アメリカは5.25%〜5.50%です。

金利差を大きく狭まったわけではなく、
日本の次回利上げも様子見という状況です。

また、アメリカもインフレが根強く、
当初の利下げ予想が大きくずれ始めています。

今の日本円は金利が無く、
当面上がる気配が無い通貨という点は、
政策転換後も変わりはありません。

お金は金利の低い通貨から
高い通貨に移る流れがあります。

日本が今後も金利を上げる動きや、
それらの予測が出てこない限りは、
ドル買い円売りの流れが強くなるでしょう。

つまりは円安傾向が続くと言った形です。

さらに、ここまでの円安となると、
為替介入も話題となります。

すでに財務官からも口先介入の回数が増えており、
152円台の突入や接近の動きが激しくなれば、
2022年と同様の実弾介入が行われる可能性もあります。

そのため、
4月は為替介入実施の有無が
主な焦点となりそうです。

今回の振り返りは以上です。

3月は日本の政策転換から、
ドル円レートも変わる状況となりました。

4月も引き続き、
変化や動向をお伝えしたいと思います。

それではまた!

PPS.Llc代表 吉岩勇紀

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この記事は2024年3月29日配信のメールマガジンとなります。
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