こんにちは、
PPSの吉岩です。
月末ですので、
今月のドル円の動きを
お伝えしたいと思います。
まずは現在までの推移ですが、
ドル円は3月頭の149円台から、
28日時点で151円台の円安に動いています。
この間、経済指標と報道から、
146円台まで動く時期もありましたが、
再び、円安の状況です。
152円台に近づく時期もあり、
先日は約34年ぶりの安値を
記録したと報道されています。
そして、2月の大きなイベントには、
日銀のマイナス金利の解除がありました。
長年続いた異次元の金融緩和政策が、
通常の金融緩和へと変わったのです。
金融市場の観点で言えば、
金融緩和の縮小から
日本の利上げとして見られています。
この政策転換は本来であれば、
円高に動く材料となりますが、
実際は円安に進む要因となっています。
理由については、
金融緩和が当面続く事が強調された点や、
大きな修正は当面起きないという安心感が
円安に弾みをかけた模様です。
今の日本円とドルの関係は、
大きな金利差が開いています。
今回の政策転換により、
日本の政策金利は0〜0,1%、
アメリカは5.25%〜5.50%です。
金利差を大きく狭まったわけではなく、
日本の次回利上げも様子見という状況です。
また、アメリカもインフレが根強く、
当初の利下げ予想が大きくずれ始めています。
今の日本円は金利が無く、
当面上がる気配が無い通貨という点は、
政策転換後も変わりはありません。
お金は金利の低い通貨から
高い通貨に移る流れがあります。
日本が今後も金利を上げる動きや、
それらの予測が出てこない限りは、
ドル買い円売りの流れが強くなるでしょう。
つまりは円安傾向が続くと言った形です。
さらに、ここまでの円安となると、
為替介入も話題となります。
すでに財務官からも口先介入の回数が増えており、
152円台の突入や接近の動きが激しくなれば、
2022年と同様の実弾介入が行われる可能性もあります。
そのため、
4月は為替介入実施の有無が
主な焦点となりそうです。
今回の振り返りは以上です。
3月は日本の政策転換から、
ドル円レートも変わる状況となりました。
4月も引き続き、
変化や動向をお伝えしたいと思います。
それではまた!
PPS.Llc代表 吉岩勇紀
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