PPSメールマガジンvol.168「円に潜むキャピタルフライトのリスク」 2024.04.01 #メールマガジン

こんにちは、
PPSの吉岩です。

「キャピタルフライト」
という言葉を知っていますか?

資本逃避とも呼ばれ、
国内の資産を国外に移す行動です。

主に国の政治や経済不安を理由に
企業や投資家が国内の資産を引き上げ、
国外に逃す行動が起きた際によく使われます。

個人の資産形成においても
国内資産を外貨や海外資産に替える
資産保全の行動も該当します。

そして、日本でキャピタルフライトが、
将来起こる可能性があると噂されています。

経済や国債残高などの不安もありますが、
円安や投資を背景に
キャピタルフライトのリスクが潜んでいるためです。

その背景ですが、
最近の日本では、新NISAや日経平均の好調から、
投資や資産形成を始める人が増えています。

新NISAは開始から1ヶ月で
約1.8兆円の額が株式市場へ
資金流入したことも話題になりました。

特に海外株の人気が高く、
NISAを通じて家計の預金が
海外資産に移ったと言われています。

円を売って海外資産を
買う人が増えたわけですが、
円が売られれば、
円安を招く要因になります。

そのため、
日本国民の海外投資の割合が増えれば、
円安を助長する動きになる可能性があるのです。

現状、この動きがキャピタルフライトとして、
問題になっているわけではありません。

しかし、日本全体の現預金1,117兆円が、
海外資産に移る割合が増えた場合、
円の価値にも大きく影響を与えます。

その時に経済不安などの背景もあれば、
本当のキャピタルフライトが
起こるかもしれません。

巨額の円預金が投資に動いた場合、
この様なリスクが潜んでいることを
知っておいた方が良いでしょう。

PPS.Llc代表 吉岩勇紀

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この記事は2024年3月25日配信のメールマガジンとなります。
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