PPSメールマガジンvol.164「マイナス金利早期解除で円高へ?」 2024.03.18 #メールマガジン

こんにちは、
PPSの吉岩です。

ドル円は先週の150円台から円高に進み、
今週は146円台まで変動しています。

米経済指標の結果など、
様々な要因がありましたが、
その中でも特に注目されたのは、
日本のマイナス金利解除です。

マイナス金利に関する解説は、
今回は割愛しますが…。

3月の解除観測の記事が
複数のメディアから報じられたことが、
円高傾向を強める要因となりました。

これまでは4月の解除が予測されていたため、
1ヶ月前倒しで実施される可能性も高くなったのです。

また、日銀の審議委員が講演にて、
物価安定の実現の見通しが立ったと発言したことも、
早期解除を予感させる材料となっています。

これらの背景により、
円買いドル売りの加速や、
政策変更に向けた前調整などの影響から、
円高に進んだわけです。

また、今回の動きは、
事前に市場へ周知を行う
地ならしとの見方がされています。

マイナス金利の解除のタイミングは、
実際、3月でも4月でも特に大きな変化はありません。

しかし、金融市場の予測とはズレた
サプライズ発表と政策が変更された場合、
急激な変動による悪影響を起こす場合があります。

そのため、メディアや関係者の発言から、
早期解除を市場に意識させる狙いがあるのかもしれません。

さて、しばらくのドル円ですが、
マイナス金利3月解除の結果が発表されるまでは、
円高の流れとなりそうです。

現在の146円台から下がる可能性もあります。

解除の有無は3月18日〜19日開催の
日銀金融政策決定会合にて発表されます。

仮に3月にて解除が見送られても、
3月は改めて市場に周知を行い、
4月の会合で解除という流れも現実的です。

マイナス金利の解除自体は、
既定路線となったかもしれません。

すでに市場の周知も進んでいるため、
解除決定後にドル円が急変動する可能性は低いですが…。

同月19日〜20日には、
米FOMC開催で米政策金利が発表されます。

こちらも米金利の利上げが注目点であるため、
利上げとマイナス金利解除が合わされば、
日米金利差縮小の意識から、
円高が続く可能性もあり得そうです。

今回は以上となりますが、
引き続きドル円の変化の解説や、
マイナス金利解除後の変化など、
今後もお伝えしたいと思います。

それではまた!

吉岩 勇紀

PPS.Llc代表 吉岩勇紀

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