PPSメールマガジンvol.150「マイナス金利がもたらした生活の影響」 2024.01.29 #メールマガジン

こんにちは。
PPSの吉岩です。

日本の金融政策において、
今年最も注目されているのは、
「マイナス金利」解除のタイミングです。

これは、日本の長期にわたる
金融緩和の正常化への第一歩と
見なされています。

今回は、そのマイナス金利について、
おさらいしたいと思います。

まず、2013年に異次元緩和と呼ばれる
大規模な金融緩和政策が始まりました。

その主な目的は、
日本経済のデフレからの脱却と
経済活性化の促進です。

その後、当時の経済情勢の懸念から、
2016年に更なる緩和措置として、
YCCとマイナス金利政策が導入されました。
※ YCC:イールドカーブ・コントロール

このマイナス金利は、
私たちの預金口座などの金利が
マイナスになるわけではありません。

実際には、
民間の金融機関が日本銀行に預けている
一部の残高にのみ適用されます。

銀行が日本銀行に資金を預けると、
マイナス金利により利子が引かれるため、
企業や個人に貸し出す方が
預けるよりもお得になります。

銀行が積極的にお金を貸し出すように促し、
日本経済にマネーを循環させて
経済活性化を図るのがマイナス金利導入の狙いです。

そのため、日本は金利が低く、
お金を借りやすい環境が構築されました。

しかし、預金金利もほぼゼロとなり、
預ける側の利息もほとんどありません。

さらに言えば、この低金利の影響から
銀行の収益面にも影響が出ており、
サービスの有料化や手数料の追加も進んでいます。

借りやすくなった代償が、
サービス有料化という形で
表れていると言っても良いでしょう。

そして、この数十年の日本は
「金利の無い世界」だと言われています。

しかし、マイナス金利の解除が行われ、
金融緩和政策の正常化が進めば、
「金利のある世界」に変わる可能性もあります。

その世界が今後どのように変わっていくか、
また次回にお伝えしたいと思います。

それではまた!

PPS.Llc代表 吉岩勇紀

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この記事は2024年1月22日配信のメールマガジンとなります。
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