PPSメールマガジンvol.149「新NISAで起こるかもしれない円の影響」 2024.01.26　#メールマガジン

こんにちは。
PPSの吉岩です。

今年から新NISAがスタートしました。

その影響からか、
楽天証券の新規口座開設数が約3倍に増加。

全世界株（オルカン）の投資信託では、
1日で1000億円超の資金流入が
メディアでも報じられ話題となっています。

このペースが続くことは考えにくいですが、
これまで投資経験の無い方々の個人資産が、
着実に投資へと動こうとしています。

その個人の金融資産は、
日本全体で2121兆円となり、
現金・預金の割合は1113兆円と半分を占めています。

この現金・預金が数兆円でも投資に動けば、
経済的にも大きな影響となり得るでしょう。

また、NISAによって、
長期的な積み立て投資を始める人も増えれば、
預金割合も徐々に下がることも考えられます。

ついに国民の預金割合が半数を切った！
そんなニュースが流れる時が
来るかもしれないですね。

その一方で…、
NISAの投資対象では、
全世界株（オルカン）とS&P500が人気です。

全世界株は米国中心の全世界株の投資信託、
S&P500は米国株への投資となります。

NISAの選ぶほとんどの人は
外国株を選択するだろうと言われており、
上記二つの投資信託をお勧めする方も多いです。

これらの外国株はドル建て、
または外貨建てとなるため、
「円からドルに替える」必要があります。

そのため、日本国民が外国株や
それらの投資信託を始めれば、
円が売られ外貨が買われる取引が増加します。

円売りが強くなれば円の価値は下がり、
円安要因となる可能性があるのです。

ある意味では、
個人の現金・預金が日本国内ではなく、
世界に流出すると言った話にもなります。

新NISAの影響によるお金の動きが
どの程度かはまだ未知数です。

規模次第では、
こんな展開も考えられるため、
将来の為替動向で話題になるかもしれません。

PPS.Llc代表　吉岩勇紀

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この記事は2024年1月19日配信のメールマガジンとなります。
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