PPSメールマガジンvol.15「円安再加速、世界とズレた日本の方向性」 2022.06.27 #メールマガジン

2022.6.9配信メールマガジン
円安再加速、世界とズレた日本の方向性

 

こんにちは。
PPSの吉岩です。

 

「日本はもう駄目かもしれない」

 

そう感じてさせてしまう、
頭の抱えるニュースがふたつ。

 

またかもう聞き飽きた、
という感じで円安についてですが、

 

今週初めから急に加速し、
ついに133円台まで上昇しました。

 

年初の115円台から約20%の上昇。

 

これは我々の円資産が、
この半年で”約20%”目減りした事となります。

 

円の価値がこれほど下がっているのは、
これまでと同じく、
日米の金利差拡大が進んでいる部分が主な要因です。

 

しかし、ここ最近の為替市場では、
「金利の安い円を売り、
金利の高いドルを買って運用」を行う
キャリー取引の流れが始まっております。

 

投資家やFX勢からすれば、
今の状況では円なんて保有せず、
米や他の通貨で運用した方が稼げるからです。

 

ドルだけでなく、
ユーロでも円安が起きていることもその証拠となります。

 

皆さんも近くの銀行で、
円預金の金利が0.1%と5%の銀行があれば、
5%の銀行に預けたいと考えますよね。

 

他に良いものがあれば、
そちらに移るのは至極当たり前の行動となり、
その心理が今、為替市場でも起きています。

 

この異常事態とも言える状況ですが、
国のトップは相変わらず、
国民とのズレた認識は変わりません。

 

日銀の黒田総裁は、
「家計が値上げを受け入れている」という発言を
各メディアから抜き取られ、多数の非難を浴びました。

 

実際この発言は、
「家計が値上げを受け入れている間に
経済環境を整え、賃金の上昇に繋げるのが重要」
という仮定の話でしたが、

 

ニュースの見出しでは値上げ受け入れの部分だけが切り取られ、
まるで国民全体が受け入れたと感じさせ、後日謝罪となる結果になりました。

 

発言や謝罪はともかく、
日銀が今の円安状況を受け入れ、
物価上昇を目指すスタンスは変わらず、

 

我が国の首相に関しては、
「海外から観光客が来れば円安は追い風」と、
今の円安を変えようという考えはありません。

 

海外需要を狙うことは決して、間違ってはないかとは思います。

 

しかし、投資促進で国内の人間からは貯蓄を引き出そうとし、
物価上昇の対策には警戒や検討という言葉だけを告げ、
何もしない今の国のトップ達を見ると、
円安は今後も止まることはないと諦めを感じざるを得ません。

 

すでに135円までは想定内、
140円台を突破してもおかしくはないこの状況。

救いの手があるとすれば、
120円後半まで落ち着き、
そのまま停滞してくれることくらいでしょうか。
(これで円高とは言いたくはありませんが)。

 

この止まることのない円安から資産を守るには、
早急な対策が必要かと思われます。

 

我々も投資家のキャリー取引を真似て
・価値の無い日本円をドルに変える
・預ける意味の無い国内銀行ではなく、海外に預け資産を増やす。

 

こうして円や国にある程度見切りを付けなければ、
円安からの資産の目減りを黙って受け入れることしかできなくなるでしょう。

 

吉岩勇紀

====================================
この記事は2022年6月9日配信のメールマガジンとなります。
当時の状況による内容であるため、現在の状況とは異なる場合がございます。

最新の情報を受け取りたい方は、
下記URLからメールマガジンをご登録ください。

■メルマガバックナンバー
https://pps-life.co.jp/mailmaga/
■メールマガジン登録
https://pps-life.co.jp/mailmaga/form/
====================================