PPSメールマガジンvol.146「ドル円年明け動向まとめ」 2024.01.15 #メールマガジン

明けましておめでとうございます。
PPSの吉岩です。

今年も昨年と変わらず
資産に関する情報を配信しますので、
よろしくお願いします。

さて、新年一発目のテーマは、
現在のドル円動向についてです。

昨年末、2024年は円高とお伝えしましたが、
年明けから早々に状況が変化しつつあるため、
こちらを解説したいと思います。

まずは現在ドル円レートですが、
9日9時の時点では144円台に推移しています。

年明け前の141円台に比べ、
円安へ大きく動きました。

この円安の背景は主に二つあり、
ひとつは日本の地震です。

地震の影響から、
金融市場では日本のマイナス金利解除が
当面厳しくなるとの見方が強くなりました。

本来であれば、
年明けから地ならしを進め、
4月春闘後の金利解除が期待されました。

しかし、その期待が後退したため、
円売り調整からの円安に変わったわけです。

もうひとつは、
5日に発表された米雇用統計のデータが、
市場予想よりも強い結果が発表されました。

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【参考】12月米雇用統計
雇用者増(非農業)
結果   21.6万人
市場予想 17.0万人

平均時給(前年同月比)
結果   4.1%
市場予想 3.9%
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昨年までの米経済は、
インフレが落ち着きを見せ、
利下げ転換に前向きの流れでした。

ところが、今回の米雇用統計で、
米景気の堅調さが市場に伝わっています。

インフレの根深さも不安視され、
米政策金利の利下げも
当面先ではないかとの観測も高まりました。

特に雇用統計発表後は、
ドル円は145円台と数円単位で動き、
利下げ転換時期の後退予測が強い傾向にあります。

これらの背景により、
現在のドル円は年末から5円近く
円安へと変動しました。

日本のマイナス金利政策解除と
米国の利下げ期待の後退から、
円高の契機となる日米の政策転換が
遅くなる見込みが昨年よりも強くなっています。

2023年の時と同じく、
「今年は円高と思っていたが結果は円安だった」
と言う可能性も否定できません。

仮に円高に進んでも
130円台と予測する専門家も多く、
大きく円高に動かないとの見解も多いです。

さて、今年のドル円動向も
予想通りとはいかない展開が続きそうですが、
変化点などをお伝えしたいと思いますので
今年もよろしくお願いします。

それではまた!

PPS.Llc代表 吉岩勇紀

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この記事は2024年1月9日配信のメールマガジンとなります。
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