明けましておめでとうございます。
PPSの吉岩です。
今年も昨年と変わらず
資産に関する情報を配信しますので、
よろしくお願いします。
さて、新年一発目のテーマは、
現在のドル円動向についてです。
昨年末、2024年は円高とお伝えしましたが、
年明けから早々に状況が変化しつつあるため、
こちらを解説したいと思います。
まずは現在ドル円レートですが、
9日9時の時点では144円台に推移しています。
年明け前の141円台に比べ、
円安へ大きく動きました。
この円安の背景は主に二つあり、
ひとつは日本の地震です。
地震の影響から、
金融市場では日本のマイナス金利解除が
当面厳しくなるとの見方が強くなりました。
本来であれば、
年明けから地ならしを進め、
4月春闘後の金利解除が期待されました。
しかし、その期待が後退したため、
円売り調整からの円安に変わったわけです。
もうひとつは、
5日に発表された米雇用統計のデータが、
市場予想よりも強い結果が発表されました。
---
【参考】12月米雇用統計
雇用者増(非農業)
結果 21.6万人
市場予想 17.0万人
平均時給(前年同月比)
結果 4.1%
市場予想 3.9%
---
昨年までの米経済は、
インフレが落ち着きを見せ、
利下げ転換に前向きの流れでした。
ところが、今回の米雇用統計で、
米景気の堅調さが市場に伝わっています。
インフレの根深さも不安視され、
米政策金利の利下げも
当面先ではないかとの観測も高まりました。
特に雇用統計発表後は、
ドル円は145円台と数円単位で動き、
利下げ転換時期の後退予測が強い傾向にあります。
これらの背景により、
現在のドル円は年末から5円近く
円安へと変動しました。
日本のマイナス金利政策解除と
米国の利下げ期待の後退から、
円高の契機となる日米の政策転換が
遅くなる見込みが昨年よりも強くなっています。
2023年の時と同じく、
「今年は円高と思っていたが結果は円安だった」
と言う可能性も否定できません。
仮に円高に進んでも
130円台と予測する専門家も多く、
大きく円高に動かないとの見解も多いです。
さて、今年のドル円動向も
予想通りとはいかない展開が続きそうですが、
変化点などをお伝えしたいと思いますので
今年もよろしくお願いします。
それではまた!
PPS.Llc代表 吉岩勇紀
====================================
この記事は2024年1月9日配信のメールマガジンとなります。
当時の状況による内容であるため、現在の状況とは異なる場合がございます。
最新の情報を受け取りたい方は、
下記URLからメールマガジンをご登録ください。
■メルマガバックナンバー
https://pps-life.co.jp/mailmaga/
■メールマガジン登録
https://pps-life.co.jp/mailmaga/form/
====================================