PPSメールマガジンvol.123「ドル円は150円まで進むのか」 2023.10.02 #メールマガジン

こんにちは、
PPSの吉岩です。

今週、ドル円は148円台でスタートしています。

先週の主要なイベントとして、
アメリカと日本で金融政策の発表があり、
これによりドル円は円安に動きました。

具体的には、アメリカは年内の利上げの
可能性を残しつつも、今回は見送り、
利下げについても、具体的な時期に触れませんでした。

日本では、「粘り強く金融緩和を継続」という
現状維持の発言が目立ち、
政策の早期修正を否定する形となりました。

また、円安についても、
特に牽制と取れる発言もありませんでした。

まとめると、
アメリカは金融引き締め(タカ派)の姿勢を示し、
日本は金融緩和継続(ハト派)の姿勢が
次回会合まで続く形となります。

(参考)日米政策金利
アメリカ 5.25~5.50%
日本   -0.10%

金融市場の反応としては、
両国の政策金利見通しが明確になったため、
週末までに円安が進み、148円台に達しました。

また、日本の金融緩和修正の懸念が解消された点も
円安要因になっています。

現在の円安傾向から考えると、
150円台も現実的です。

ただし、為替介入への警戒感も高まっています。

各政策金利発表前などのタイミングで、
財務官からの牽制発言も増えています。

また。米財務省側も日本の為替介入に理解を示しており、
連絡を取り合っているという報道もありました。

ドル円の動きに対し、
急激な変動などの投機的な動きが強まれば、
介入が行われる可能性もあるという状況です。

金融市場でも介入に対する警戒感が広がっているため、
すぐに150円台に到達するという可能性は低いですが、
149円、150円と徐々に上昇する流れは考えられます。

あとは、警戒感のまま円高に触れるか、
為替介入が実際に実行されるかが注目されます。

9月の金融イベントも終了し、
一旦材料が出尽くしたという形ですが
これから新たな要因も出てくると思われます。

その際は、定期的にお伝えいたします。

それではまた!

PPS.Llc代表 吉岩勇紀

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この記事は2023年9月25日配信のメールマガジンとなります。
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