PPSメールマガジンvol.118「預金金利だけじゃない、銀行口座の注意点」 2023.09.15 #メールマガジン

こんにちは、
PPSの吉岩です。

皆さんもご存知の通り、
現在の日本で銀行預金の金利は
ほとんどつきません。

銀行にとって、
預金の金利は支出です。

一方で、銀行が資金を貸し出す際は
金利を受け取る側のため、
その金利差(利ざや)が
銀行の主要な収益源となっています。

そのため、現在の超低金利環境において、
銀行が収益を上げることが難しく、
預金金利を上げる余地も限られています。

また、異次元緩和政策の影響により、
金融機関全体で年間100億以上の
収益減少があったという分析もあります。

このため、銀行は業績を伸ばすことが難しい状況であり、
支出を抑える経営戦略を採る必要があります。

その一環として、
紙通帳のデジタル化や硬貨両替など、
取引への手数料も増えてきました。

また、2020年からは
「未利用口座管理手数料」を
徴収する銀行も増加しています。

未利用口座管理手数料は、
名前の通りほとんど使われていない口座に対し
年間手数料が発生する制度です。

海外では口座維持手数料を
設けている銀行もあるため珍しくありませんが、
日本でも多くの銀行で近年導入されました。

導入が始まった頃は、
新規の普通口座のみ適用が主でしたが、
全ての普通預金口座に対象を拡大する銀行も増えています。

一部の地方銀行がその流れを進めていますが、
メガバンクも将来的にこの方向に進む可能性もあります。

そのため、
知らず知らずの内に管理手数料が発生していたり、
休眠口座としての扱いに変わっている
なんてこともあるかもしれません。

金融機関もその場合は案内は出すかと思いますが、
放置している口座などがある場合は、
一度調べてみることをおすすめします。

この未利用口座の手数料は一つの例に過ぎず
銀行もさまざまな方法から手数料を徴収しています。

手数料もひとつひとつは微々たるものかもしれませんが、
年間を通じれば預金金利を上回る支出となり、
結果的に資産が目減りさせていることになります。

これまでは、
銀行はわずかな手数料で資産を管理してくれる
という考えで問題ありませんでした。

しかし、今後はその考え方も
見直していく必要があるかもしれません。

PPS.Llc代表 吉岩勇紀

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この記事は2023年9月8日配信のメールマガジンとなります。
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