2023年9月11日、
今週ドル円は146円台でスタートしています。
先週は一時148円に突入する動きでしたが、
円安への牽制発言や、植田総裁インタビューの反応から、
一進一退の動きとなりました。
このふたつについて、
まず、9月6日に財務省の神田財務官から、
8日には鈴木財務相から円安牽制発言がありました。
両人共に「あらゆる手段を排除しない」というスタンスから、
為替介入の警戒度も高くなっています。
昨年の例では「排除しない〜」という発言後、
日銀によるレートチェックが実施され、
その後、為替介入が実際に行われています。
すなわち、介入実施の可能性もかなり近くなっているため、
いつ行われてもおかしくはない状況です。
そして、もうひとつの植田総裁のインタビューでは、
マイナス金利解除について触れられています。
金融緩和の継続という姿勢は変わりませんが、
マイナス金利解除のタイミングについては、
「物価上昇に確信持てれば選択肢」と述べられていました。
これは直近で修正を行う意味ではありませんが、
金融緩和の修正に前向きという形で市場は受け取られ、
円高に進む要因となっています。
以上が先週の主なポイントです。
今週は、米CPIの発表が注目点ですが、
FRBがFOMC開催前に発言自粛を行う
ブラックアウト期間にも突入します。
そのため、ドル円が動く材料は米CPIの内容や、
日本側の要人発言の市場反応がメインとなります。
ただし、為替介入の警戒度も高まっている事もあるため、
大きく円安に触れるような動きは
起こりにくい週になるのでは無いかと思います。
ドル円の行方については、
こうして定期的にお伝えしたいと思います。
それではまた!
PPS.Llc代表 吉岩勇紀
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