PPSメールマガジンvol.113「中国不動産大手「恒大集団」の破産申請と日本への影響」 2023.08.28　#メールマガジン

こんにちは、
PPSの吉岩です。

先週末、中国不動産大手の恒大集団が
米破産法の適用を申請しました。

破産という言葉に不安を覚えますが、
今回のケースでは恒大集団が保有している
米国内の資産保護が目的の申請です。

この申請から差し押さえを回避することが可能となり、
恒大集団は破産宣告ではなく、
資産を保護しながら債務の再編を行うことを意図しています。

しかしながら、
過去には何度も経営不安が報じられており、
極めて困難な状況でもあると言えるでしょう。

加えて、中国のGDPにおいて、
不動産関連企業は重要な位置を占めており、
大手企業の破産申請は中国不動産市場の
未来に対する不安を引き起こしています。

もし、恒大集団を切っ掛けとして
他の不動産企業も経営不安や破産申告が起きれば、
中国経済にも大きな影響を及ぼす可能性も出ています。

この問題が日本にどのような影響を及ぼすのか。

もし、中国の景気後退が進行すれば、
日本から中国への輸出が減少する可能性があります。

また、中国から観光客が減少した場合、
円安の狙いであったインバウンド需要にも響きます。

これにより、
日本経済にもマイナスの影響が及ぶかもしれません。

一部の報道でも今後も中国版リーマン・ショックや、
不動産バブル崩壊など金融不安を予想するニュースが流れていますが、
現段階では金融市場への大きな影響は見受けられません。

すべては今後の進展次第というのが現状ですので、
以前の米銀行破産の時と同じく、
情報の注視が必要な時かと思われます。

また変化があれば、
こちらでお伝えしたいと思います。

それではまた！

PPS.Llc代表　吉岩勇紀

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この記事は2023年8月21日配信のメールマガジンとなります。
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