PPSメールマガジンvol.111「銀行預金の金利はいつ上がる?」 2023.08.18 #メールマガジン

こんにちは、
PPSの吉岩です。

日本の銀行預金の金利は、
非常に低くほぼ無いような状況です。

2000年当初の
普通預金金利は平均0.1%程度でしたが、
現在は0.001%まで下がっています。

仮に100万円を預けていたとしても、
利息は税抜きで10円程度にしかなりません。

手数料が発生すれば、
あっという間にマイナスになる額です。

しかし、日本の預金が
ずっとそうだったわけではありません。

かつて高度経済成長期の日本では、
金利10%を超えた時代もありました。

バブル崩壊後から、
預金金利は年々下降して今に至ります。

では、今後の日本で預金金利が
上昇する見込みはあるのでしょうか?

そのためには、
まずは日本の経済成長が鍵となります。

そもそも、今の超低金利が続くのは、
日本の金融緩和政策の影響もひとつです。

個人や企業がお金を借りやすい
状況にするために金利を下げ、
経済活動を活発化させようとしているからです。

とくに普通預金や短期定期預金は、
今のマイナス金利政策も関係しています。

よって、
この部分が修正されない限りは、
超低金利での預金が続きます。

ただ、高金利だった当時の日本では、
中央銀行が機関に貸し出す金利(公定歩合)が、
預金金利と大きく連動していました。

現在の日本は金利の完全自由化のよって、
その連動性もほとんど無くなっています。

つまりは、政策で金利が変わっても、
すぐに影響するというのは難しいのです。

仮に金融緩和政策が終わり、
政策金利が上昇に合わせて預金金利も
連動しての上昇ということは難しいかもしれません。

上昇するきっかけがあるとすれば、
高度経済成長期の時と同じく、
企業が設備投資や事業拡大のために、
とにかくお金を借りたいとなる状況です。

そうなれば、銀行側も資金を
集めなければならない状況になるため、
預金金利が上がっていく形が生まれます。

金融緩和からの転換と日本の景気回復、
その二つが成功して
ようやく預金にも影響が及ぶでしょう。

しかし、金利の上昇には
時間がかかることも考えられます。

結論として、
日本の預金金利は金融緩和政策の影響から、
超低金利が続いているため、
上昇の見込みは限られています。

将来的に上がる可能性があるとすれば、
経済成長が復活し、企業は設備投資に積極的となり、
金融機関も資金調達で預金の需要が高まった場合です。

ただし、金利の上昇は容易ではなく、
まだまだ遠い先の話となるでしょう。

PPS.Llc代表 吉岩勇紀

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この記事は2023年8月7日配信のメールマガジンとなります。
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