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為替は「金利差」だけでは決まらない|PPSメールマガジン vol.362 2026.04.10 #メールマガジン

前回お伝えした通り、3月の為替市場では
「利上げ観測があっても円が買われない」
動きが見られました。

この理由については、下記の通りです。
・原油高によるインフレ懸念が意識。
・米国は金利維持の観測。
・日本は利上げ期待が浮上。
→ 日米金利差が縮まりにくい状況へ。

「金利差維持」の見込みから、
円よりドルを選ぶ構造が起きているのが、
今のドル円市場の状況です。

しかし、ドルと円の関係には、
金利だけでは説明できない差もあります。

今回は、金利差では説明できない
ドル円の円安要因を深掘りします。

▼ 金利差の先にあるもの

今回の動きは、
確かに金利差が意識されています。

しかし、それだけが理由であれば、
今後上がる見込みの高い円も
一定程度は買われるはずです。

今回の利上げ観測でも、
円が一時買われる局面はありました。

それでも、円よりドルが選ばれる理由は、
「ドルの立ち位置」にあるのです。

▼ 流動性の差が資金の行き先を決める

金融市場において重要なのは、
「どこに資金を置きやすいか」です。

ドルには以下の特徴があります。
・市場規模が大きい
・取引量が圧倒的に多い
・常に売買が成立する

つまり、大きな資金でも
いつでも出入りできる通貨です。

一方で、円は信頼性はあるものの、
世界的に見れば資金の受け皿として限定的です。

資金は「動かせる場所」にしか集まらない

この流動性の差が、
投資家や国際企業の通貨選択を決めています。

▼ 基軸通貨としての強さ

ドルには円には無い基軸通貨の特性があります。

・エネルギー取引
・国際決済
・金融市場

これらの多くが、
ドルを前提に設計されているのが、
今の金融構造です。

そのため、
情勢で市場が不安定になるほど、
資金はドルに戻る傾向があります。

今の中東情勢による
「有事のドル買い」がまさにそれです。

つまり、
→ ドルは「使われる通貨」であり、
→ 円は「比較される通貨」に過ぎない
という立ち位置の差があります。

▼ まとめ

通貨の価値は単体ではなく、
どの構造に乗っているかで決まります。

・金利差
・流動性
・通貨の立ち位置

→ 通貨は「条件」ではなく「構造」で選ばれる

これが、今回の円安を理解する視点です。

それではまた。

PPS.Llc代表 吉岩 勇紀

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この記事は2026年4月3日配信のメールマガジンとなります。
当時の状況による内容であるため、現在の状況とは異なる場合がございます。

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