3月の金融政策会合では、
日米ともに据え置きとなりました。
その中で、日銀が早期利上げに
踏み切るとの思惑も高まっています。
本来、利上げが意識される局面は、
円が買われやすくなり、円高に動きます。
しかし、今のドル円は、
据え置き発表後やや円高に振れた後、
再び160円目前まで円安に進行しました。
「利上げ観測が高まっても、円安が進む」
この違和感こそが、今回のポイントです。
▼ 前提としての市場環境
先週お伝えした通り、
現在の金融市場は原油高が起点となる
インフレ懸念が意識されています。
景気への影響も強いと見られ、
利下げ傾向にあった米国も、
今後の見通しが難しくなりました。
一方、日本は物価高対策による
早期利上げを期待する流れが生まれています。
「インフレと金利動向」
これらが今回の動きとなる土台です。
▼ なぜ円安に進むのか
今回の主因は、「金利差が縮まらないこと」です。
仮に日銀が、
市場の思惑通りに来月利上げを行ったとしても、
その幅は限定的と見られています。
一方で、米国はインフレの懸念から、
現金利の維持が続くと予測されます。
今の政策金利は、
・日本:0.75%
・米国:3.50〜3.75%
日本が0.25%程度利上げしたとして、
金利差は依然として大きく残ります。
つまり、
・日本:低金利 → わずかに上昇
・米国:高金利 → 維持
この構図は大きく変わりません。
金利差の長期化も見込まれ、
投資家の資金は引き続きドルに向かいます。
▼ まとめ
市場は「利上げしたか」ではなく、
「どちらが有利か」で判断します。
今回のケースでは、
・円:上がる可能性はあるが弱い
・ドル:高金利のまま維持
この差が埋まらないため、
円よりドルが選ばれる構造
(=金利差が維持される状態)になっています。
これが、今回の利上げ観測でも
円安に進んでいる理由です。
また、金利差以外にも
ドルは円よりも資金が集まりやすい
立ち位置にあります。
その理由については、
また次回、深掘りしていきます。
それではまた。
PPS.Llc代表 吉岩 勇紀
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