PPSメールマガジンvol.174「153円台突入で為替介入はいつ起こるか」 2024.04.22 #メールマガジン

こんにちは、
PPSの吉岩です。

ドル円は現在、
153円台に進みました。

背景は米経済指標により、
米国の利下げ時期後退の見込みが
強まったためです。

約34年ぶりの円安となった状況で、
為替介入の実施も話題となっています。

152円突破が介入ラインであると、
市場では囁かれてましたが、
突破後から現在まで介入は起こっていません。

そもそも、為替介入を行う理由は、
「ファンダメンタルズに沿っていない変動」を
抑える目的があります。

ファンダメンタルズとは、
国の経済状況や財務状況を表す言葉で、
簡単に言えばその国の経済力です。

たとえば、現在の日本と米国では、
金利の高い米ドルにお金が動くため、
ドル円レートも円安に進みます。

これは、ファンダメンタルズに沿った動きであり、
両国の経済力に適応した為替変動です。

これらは緩やかに安定して動きますが、
その動きの間に極端な変動が起こります。

投機筋と呼ばれる
短期間で利益を狙う取引も増えるためです。

投機筋の売買が強くなると、
本来の為替から離れた動きが目立ち始めます。

なかには海外ヘッジファンドなどの
巨額の資金も投機筋で動くため、
為替変動にも大きな影響を与えているのです。

そう言った点から、
行き過ぎた投機筋の売買を抑えるためにも
為替介入が行われる場合があります。

ただし、介入には相手国の合意が必要です。

日本独断で介入を行った場合、
為替操作の疑いも持たれ、
国際的信用が失われるリスクがあります。

そのため、米国との了承も得て、
ようやく実施ができる形となります。

もし、実際に介入が起きた場合ですが、
以前の実施後の動きを見る限りは、
残念ながら一時しのぎにしかなりません。

一時的に140円に動いても、
再び150円台へ…となる可能性が高いです。

しかし、実施が起きた時のレートが、
防衛ラインと見られるようになるため、
それ以上の円安を抑える効果はあります。

ただ、150円台の状況が長引けば、
更なる物価上昇が起こる可能性はあります。

そうなれば、支出も増加することから、
家計の見直しも必要になってくるでしょう。

PPS.Llc代表 吉岩勇紀

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この記事は2024年4月15日配信のメールマガジンとなります。
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