PPSメールマガジンvol.171「円安を招く隠れた要因」 2024.04.12 #メールマガジン

こんにちは、
PPSの吉岩です。

ドル円は152円台目前となり、
円安が一段と強くなりました。

原因としては、
これまでもお伝えした通り、
日本とアメリカの金利差によるものです。

お金とは金利の低い通貨から
高い通貨に流れる法則があります。

そのため、
安い円で資金を調達し高いドルで運用する
円キャリートレードが盛んなのも
円安が動く要因となります。

その他、NISAの影響なども
これまで解説しましたが、
今回は別の側面による影響をお伝えします。

まずは結論から言うと、
海外企業が提供する海外サービスが、
円安を後押しする一因となっています。

そのサービスとは、
Netflixなどの動画配信サイト、
ZOOMなどオンライン会議など、
日本でもよく利用されるサービスです。

そして、これらサービスのほとんどは、
海外企業が運営しております。

月課金の形式であれば、
それがそのまま海外企業の収益となり、
無料のサービスも、
広告収入により収益が発生します。

日本企業が提供するサービスであれば、
そのお金は日本国内で回りますが、
海外企業の場合は、
日本円が海外に流れる形となるわけです。

それらは間接的に
円が円が外貨へと換わっていくため、
円が売られるという形になり、
円安の後押しとなっています。

これまでの構造が大きく変わり、
個人の何気無いサービスの利用も
海外にお金が移る構造が大きくなりました。

1人辺りの金額は微々たる額でも、
日本国内で普及が大きくなれば、
その金額も大きくなり、
円安の助長する要因となります。

これだけで円安に動く
決定的なものではありませんが…。

様々な側面で円安が招いていれば、
将来、金利差が縮まり円高に転じた際も、
影響を残す可能性があります。

海外サービス普及によるお金の流れは、
簡単に変わる物でも無いため、
後々話題になるかもしれません。

PPS.Llc代表 吉岩勇紀

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この記事は2024年4月5日配信のメールマガジンとなります。
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