PPSメールマガジンvol.167「マイナス金利解除で生活の影響は?」 2024.03.29 #メールマガジン

こんにちは、
PPSの吉岩です。

既にメディアで報道されている通り、
日銀はマイナス金利解除を始めとした
金融政策の変更を決定しました。

・マイナス金利(-0.1%)解除
・YCC(長短金利操作)撤廃
・ETFの新規購入の終了

大規模な金融緩和で導入された
これらの政策も終了したことで、
大きな転換点とも言えます。

今回のテーマとしては、
このマイナス金利解除によって、
生活にどんな影響が起きるかについてです。

以前も同じテーマで配信しましたが、
今回はよりシンプルにお伝えしたいと思います。

まずはマイナス金利ですが、
民間の金融機関が日本銀行にお金を預ける際に
その預金金利がマイナスになる政策です。

この状態で日銀にお金を預けていると、
金融機関は金利を支払う状況になるため、
預金を貯め込むことがデメリットです。

そのため、預けて利息を支払うよりかは、
企業や個人に貸し出した方がメリットになります。

積極的に貸しやすい環境が生まれれば、
経済にもお金が出回り易くなるため、
景気向上の促進にもつながります。

お金を金融機関で貯め込ませず、
世の中に流しやすい状況を作ることが
マイナス金利政策導入の目的でした。

我々の生活においても、
マイナス金利に連動しやすい
住宅ローンなどの金利が下がったため、
お金を借りやすい状況であったと言えます。

しかし、同時に預金金利の低下も招いたのも
マイナス金利の影響とも言えます。
(元々低い金利が更に下がったとも言えますが…。)

今回はそのマイナス金利が解除されたため、
これまでとは真逆の状況になると考えてしまいますが、
大きく変わるのはまだ先の話かと思われます。

その理由として、
マイナス金利が解除されても
変更後の短期金利は0.0%~1.0%です。

マイナス金利からほぼゼロ金利政策に戻り、
根本的な金融緩和政策もまだ続いています。

ここから更なる金利の利上げが起きなければ、
金利状況が一変する可能性も高くはありません。

また、利上げが実施起きる条件としては、
やはりインフレや景気の加熱化が必須です。

日米の金利差が縮まっても円安が止まらない、
物価上昇と賃上げが続いていくなど、
利上げで景気を抑える条件が必要だからです。

そのため、今回の解除は、
異次元緩和からの出口戦略の第一歩と
見た方が良いかもしれません。

解除後はローンの支払いを
心配する方もいるかと思いますが、
その影響は微々たるものかと思われます。

ただ、徐々に状況が逆転し、
金利のある時代が訪れるかもしれません。

すべては経済動向の行方次第のため、
状況に合わせた資産形成ができる様、
動向や影響を把握しておく必要性があるでしょう。

PPS.Llc代表 吉岩勇紀

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この記事は2024年3月22日配信のメールマガジンとなります。
当時の状況による内容であるため、現在の状況とは異なる場合がございます。

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