資産形成を考えるとき、
多くの人は預金や投資などの
「資産の種類」に目が向きます。
しかし、資産にはもう一つの側面があります。
それは、通貨の偏りです。
資産は必ず、
何らかの通貨を基盤に成り立っています。
そして多くの場合、
私たちの資産は一つの通貨に集中しています。
今回は、ひとつの通貨に依存する
資産構造の問題を整理します。
▼ 単一通貨依存の状態
日本で生活している場合、
資産のほとんどは円で完結します。
生活費も預金も円建てです。
これは特別な状態ではなく、
日本ではごく自然な形です。
ただ、単一通貨の構造には一つの特徴があります。
それは、通貨価値が動くと
資産全体も影響を受ける点です。
▼ 通貨が動くと資産も動く
通貨の価値は、
固定されているわけではありません。
「経済状況」
「金融政策」
「国際環境」
こうした要因によって、
通貨の価値は変化し、
為替変動の形として表れます。
もし、資産のほとんどが
一つの通貨に集中している場合、
為替変動によって資産価値も同時に動きます。
つまり、通貨の価値変動は通貨だけでなく、
資産全体の価値も左右されるのです。
▼ 円が動いたときの影響
たとえば、円の価値が
大きく動いた場合を考えてみます。
円安になれば、
海外の資産は円換算で価値が上がります。
逆に、円だけの資産構成では
為替変動の影響を直接受けます。
特に現預金だけの資産構成では、
物価高やインフレの影響で
資産が実質的に目減りします。
また、円高であれば、今度は逆の影響が出ます。
そのため、一つの通貨に集中した構造では、
通貨の動きが資産全体の価値を左右します。
円高・円安のどちらであっても、
為替が大きく動けば、
資産全体の価値も併せて変動するのです。
▼ 通貨を分ける考え方
こうした影響を抑えるための
一つの考え方があります。
それが通貨を分ける方法です。
資産を円だけではなく複数の通貨で持つ。
たとえば、
・円
・ドル
・その他の通貨
通貨を複数持つことで、
一つの通貨変動による
資産全体への影響を抑えられます。
これは、資産の構造を調整する考え方であり、
「分散投資」の考え方です。
▼ 資産構造として考える
円だけで資産を持つのは、
決して特別ではありません。
日本で生活する以上、
円は欠かせない通貨だからです。
ただ、資産を守る視点で考えると、
資産の種類だけでなく、
通貨にも目を向ける必要があります。
資産を守るとは、
「何を持つか」だけではありません。
「どの通貨で持つか」という
資産構造の問題でもあるのです。
それではまた。
PPS.Llc代表 吉岩 勇紀
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この記事は2026年3月27日配信のメールマガジンとなります。
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