前回は、資産を通貨の視点から整理しました。
日本で生活していると、
収入も資産も生活費も
自然と円を中心に構成されていきます。
それは意識して選んだのではなく、
円で完結する環境の中で生活しているからです。
では、そもそも通貨とは何なのでしょうか。
今回は、通貨の役割を少し整理します。
▼ 通貨は価値をやり取りする道具
日常生活において、
通貨の役割を意識することは
ほとんどありません。
しかし、本来の役割は非常にシンプルです。
私たちの生活は、
労働により価値を生み出します。
その価値を一度通貨の形に変え、
別の価値と交換します。
たとえば、労働で得た価値は、
給与として支払われます。
そして、その通貨を食料や住居など、
別の価値と交換します。
こうして、価値をやり取りするための
道具がお金であり、
私たちが日常で使っている円です。
▼ 価値を保存する役割
通貨にはもう一つの役割があり、
それが、得た価値の保存です。
労働で得た価値は、
そのまま保存できません。
給与の形で通貨として受け取り、
その価値を保管できます。
そして、必要な物を交換し、
残った通貨は貯金として保管できます。
この仕組みがあるからこそ、
私たちは日々の生活や
将来の準備を円滑に行えるのです。
▼ 通貨は信頼によって成り立つ
ただし、通貨には金や銀のような
「実体的な価値」を
持っているわけではありません。
通貨が価値を持つのは、
国内社会や世界が
その通貨を信頼しているからです。
国内で不便なく使え、
政治や経済も安定している。
そうした状況が、
通貨の価値を支えています。
そのため、信用の低い通貨は、
誰も持ちたがらなくなり、価値は下がります。
価値の実体がない紙幣や
硬貨が使われるのは、
通貨が信頼によって機能する仕組みだからです。
▼ 円とドルの信頼
そして、通貨への信頼は、
国や環境により異なります。
たとえば、日本円。
日本国内においては、
円でほとんどの物が購入でき、
サービスも受けられます。
それほど、日本では円への信頼が強いのです。
一方で、米ドルは国内利用だけでなく、
国際取引の場面でも使われる通貨です。
金融やエネルギーなど、
世界中でドルを中心に取引が行われ、
その結果、
ドルは基軸通貨と呼ばれるほど、
高い信頼を持っています。
国の信頼だけでなく、
決済や取引量の多さも、
その価値を高める要因になります。
▼ 通貨を見る視点
普段、私たちが意識する通貨は円のみです。
しかし、資産を見るときには
通貨の価値は重要な要素になります。
通貨は国や経済の信頼で機能し、
その変化によって価値も動きます。
そうした視点で通貨を見ると、
資産の見え方も少し変わってきます。
資産とは、「何を持つか」だけではありません。
「どの通貨で持つか」でもあるのです。
それではまた。
PPS.Llc代表 吉岩 勇紀
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