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なぜ円は不安定に見えやすいのか|PPSメールマガジン vol.349 2026.02.20 #メールマガジン

円はこれまで、
「比較的安全な通貨」「有事に買われやすい通貨」
といったイメージで語られることが多くありました。

ところが、そのイメージとは裏腹に、
ここ数年のドル円は大きく前後する場面も目立ちます。

安全な印象と実際の値動きを見比べたとき、
少し違和感を覚えた方もいるかもしれません。

今回は、
「なぜ円は不安定に見えやすいのか」
という点について、整理してみたいと思います。

まず、円の値動きを見た時に
「円は強いのか、弱いのか」
という議論になりがちです。

その背景には、円が金融政策や政策金利、
そして海外の動向といった影響を
比較的ストレートに受けやすい構造があるためです。

日本国内の状況だけでなく、
世界各国の金融環境や市場心理の変化が、
為替に反映されやすい性質を持っています。

今で言えば、
日本の高市政権に対する期待感、
アメリカ経済の動向などです。

そして、
この不安定に動きやすい理由については、
これまでも何度か触れてきました。

たとえば、日米の金利差が
ドル円レートの影響を受けやすいこと。

各国の政策金利の利上げ・利下げが、
為替に直接的に反映されやすいこと。

また、円は国際市場での取引量が多く、
リスク回避やその逆の投機的な局面でも、
動きの中心になりやすい通貨でもあります。

こうした点は、
すでに見聞きしたことがある方も
多いかもしれません。

今回あらためて考えておきたいのは、
こうした個別の要因以上に、円が
「どんな前提で見られやすい通貨なのか」という点です。

円は、安全通貨として買われる場面と、
一転して売られる場面が、同時に存在しやすい通貨でもあります。

市場の前提が「リスクを避けたい」に傾けば買われ、
「持っている魅力が薄い」に傾けば売られる。

投資家の期待が変わるたびに、
価格が動きやすいため、
結果として「不安定な通貨」に見えやすくなるのです。

この点を踏まえると、
円は投資対象というより、
国際金融市場の中で大きな役割を
担っている通貨だと捉えることもできます。

その役割の大きさゆえに、
世界の前提や市場の見方が変わると、
価格に反映されるスピードも速い。

「変動すること」そのものが危険というわけではないのです。

置かれている状況の変化が、
値動きの大きさとして表れているようにも感じます。

円が不安定に見える背景は、
日本経済そのものの良し悪しだけで
説明できるものではありません。

通貨は強いか弱いか以上に、
どんな前提で見られているかによって、
価格が動いていきます。

円を見るときもその前提を意識すると、
相場の見え方は少し違ってくるかもしれません。

それではまた。

PPS.Llc代表 吉岩 勇紀

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この記事は2026年2月13日配信のメールマガジンとなります。
当時の状況による内容であるため、現在の状況とは異なる場合がございます。

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