PPSメールマガジンvol.64「日本円が紙切れとなる瞬間」 2023.02.27 #メールマガジン

こんにちは。
PPSの吉岩です。

ここ最近のメルマガでは、
米経済の変化による円の影響や、
日本経済の状況をテーマにお伝えしていました。

今回は根本に戻り、
「日本円は今後どうなるのか」というテーマで、
お話ししたいと思います。

 

 

まず、日本円が紙切れとなってしまうには、
どのような状況に陥った場合でしょうか。

ひとつは政府の財政破綻による国家破産。
そしてハイパーインフレです。

どちらも起きてしまえば、
我々の円資産は一瞬で失うことになります。

これらが起きると言われているのも、
日本の経済成長が不安視されている点もありますが、
やはり目立つのは「借金大国」という点です。

日本の借金は国内だけでなく、
世界中から様々な見解が出されています。

「積み重ねた借金はいずれ返せなくなり破綻する」
「自国通貨での借金ならばいくら重ねても問題ない」
主に二つの意見となり、
どちらが正しいかと言う結論が出ることはありません。

たしかに、
日本の借金のほとんどは円建ての国債であるため、
国債の利払いが不能となり破綻という展開は考えにくいです。

しかし、国債を増やし続けた結果、
当然、利上げした際はその利払い額も増えるため、
利上げも厳しくなってきているとも言えます。

どちらの意見にも正しい言い分があるため、
決着が付くことはないでしょう。

私が思うには、
日本という国がこのまま世界と
日本国民に信用され続けられるかという点です。

そもそもお金と国債もただの紙切れです。

その紙切れに価値があるのは、
「通貨を発行する国」への信用や、
「通貨に価値はある」という信用から生まれています。

ですので、
日本円が本当に紙切れとなる瞬間とは、
「日本が世界からも見放される」
「日本国民がこの国を見捨てる」
このふたつが根本にあるかと思います。

国に信頼が無くなれば、
国債を買う人はいなくなり、

円も同じく価値が無いと評価されれば、
売られるだけの通貨と変わります。

日本国債のほとんどは国内で回っていますが、
もしも、日本で買う人はいなくなれば、
今度は外貨建てで国債を発行するし、
海外からお金を借りなければならなくなります。

外貨建ての場合は、
自国内でやりくりできない借金であるため、
支払えないという状況が来れば、
デフォルト(債務不履行)となり、円の価値は低下。

やがて財政破綻、
ハイパーインフレとなる展開になるでしょう。

そのため、今の日本は景気回復のため、
国債発行で借金を増やしながらも、
減らすアピールもしなければならない状況となっています。

さらに、国債というのは、
借金でありながらも誰が返済するのか曖昧な点が強いです。

実際に返済するのは政府ですが、
この返済費用は基本的に国民からの税金で払われます。

どこかでこの借金を肩代わりしているにも関わらず、
国民が払っているのが自覚できない点が、
借金を増やし続けられる部分でもあるでしょう。

そして、借金の返済や追求が強くなれば、
増税や社会保障額の減少で調整する時が来ます。

その時は、また我々の資産が減っていく時です。

 

 

今の日本は借金・景気回復・経済成長の弱さなど、
多くの不安が抱えられています。

これらを維持する一方、
どこかが壊れてしまえばその衝撃も大きく、
それが破綻や円の紙切れ化などの事態を招くことも
想像に難くありません。

もし、日本経済に不安を感じ、
様々な意見を知り、
何が正しいのかわからなくなったならば、
備える準備をしておくことです。

これらの事態は絶対に起きるとは誰も言えず、
自動車保険や火災保険の様に、
備えて準備を進めるしか無いからです。

円の紙切れ化に対しては、
「海外資産」という備えになります。

一部の円資産を外貨に変えて、
海外に置いておくことで備えることです。

仮に、日本国民が日本に愛想が尽きて、
皆が円を外貨に替えるのが当たり前になればどうなるでしょうか。

その時は円の価値が下がるのは勿論、
海外からは「日本円は国民からの捨てられた通貨」と判断され、
円売りが起こることでしょう。

トンデモ論ですが、
備えというのは起きる前に用意しておくものであり、
今後の日本経済を考えれば、
こういう風潮になることもあり得ない話ではありません。

「円や日本が怖くなってきたからドルを持とう」
こういう風に考える人が年々増えていけば、
現実になる可能性もあります。

経済や円の今後がどうなるか正解を決めるのは難しいですが、
備えを準備するのは難しい話ではありません。

どうなると不味いのかを予測して、
その「保険」となる物を導入すれば良いだけの話だからです。

PPS.Llc代表 吉岩勇紀

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この記事は2023年2月20日配信のメールマガジンとなります。
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