こんにちは。
PPSの吉岩です。
木曜日の早朝、
アメリカの金利政策が決定されるFOMCが開催されました。
この会合での発表内容から、
為替を含めた金融市場にも大きな影響が起こるイベントです。
今回は主に下記の様な内容が発表されました。
・インフレは緩和されつつあるが、利上げの効果はまだ十分ではない
・継続的な利上げを続けることが適切
・インフレの持続的な緩和を確信するにはまだデータが必要
・今後も状況を考慮して会合にて金利を決定
インフレが和らいだ点に関して着目したものの、
前回から政策変更は特にありませんでした。
それでも、市場関係者や投資家視点では、
利上げ停止が近付いたという反応が強かった模様です。
その結果、NASDAQなどの米国株が上昇し、
ドル円も128円まで円高へと推移していますが…、
明確な理由による変動では無いため、
徐々に会合前の位置に戻る様な動きになるとは思います。
また、データという点に関しては、
次回3月開催までの間で、下記の経済指標が2度発表されます。
・雇用統計(就業者と失業率などの統計データ)
・CPI(物価の変動指数)
このふたつはインフレとも非常に根強い関係性があるため、
結果次第では利上げ停止の時期も明確となっていくでしょう。
これまで通り指標発表の度、
ドル円も結果につられて動く展開になりそうです。
そして、
アメリカが利上げを継続して様子見を続ける理由ですが、
これは政策転換による経済ショックを警戒しているためと思われます。
アメリカは過去、ITバブル崩壊から景気回復後、
1%の金利から5%までの利上げを数年にかけて行いました。
しかし、この利上げがリーマンショックを招いたとも言われています。
詳細は割愛しますが、
当時の金利水準が招いた経済ショックと言われ、
「利上げの判断が遅すぎた」
「ペースが遅すぎた」
などが理由だと言われています。
金利の判断というのは非常に繊細なもので、
そのため、今回の利下げ停止のタイミングも
慎重に動かざるを得ないのです。
米経済のリセッション(景気後退)に
警鐘を鳴らすアナリストも多く、
強い経済ショックが起きれば、
市場を含め多くの国に悪影響が起きます。
ですが景気とは大きなサイクルで上昇、
後退を繰り返していくモノです。
後退の局面をどのように立て直すか、
どの様に抑えるかが今後の米経済の課題であり、
結果次第で日本経済にも大きな影響がやって来るでしょう。
そして、その経済の変化は資産でも同様のことです。
私たちの資産形成も慎重に判断を考えながら、
変化の局面に対応できる様、守っていきましょう。
PPS.Llc代表 吉岩勇紀
====================================
この記事は2023年2月3日配信のメールマガジンとなります。
当時の状況による内容であるため、現在の状況とは異なる場合がございます。
最新の情報を受け取りたい方は、
下記URLからメールマガジンをご登録ください。
■メルマガバックナンバー
https://pps-life.co.jp/mailmaga/
■メールマガジン登録
https://pps-life.co.jp/mailmaga/form/
====================================