先週、米国ではFOMC、
日本では日銀の金融政策決定会合が
相次いで開かれました。
結果は、FRBと日銀ともに
0.25%の利上げでした。
FRBの政策金利は3.75〜4.00%、
日銀は1.25%となっています。
日銀が利上げしたと聞くと、
日米の金利差が縮まり、
円高につながりそうに見えます。
ところが今回は、
FRBも同じ0.25%の利上げを行ったため、
政策金利の差は変わっていません。
そして為替市場が見ているのは、
今回の利上げだけではありません。
今回は、日米の政策金利を比較しながら、
金利差とドル円の関係を整理します。
▼ 日米の金利差は変わっていない
今回の利上げ前、
米国の政策金利は3.50〜3.75%でした。
一方、日本は1.00%。
その差は2.50〜2.75%です。
今回、FRBと日銀はともに
0.25%の利上げを実施しました。
米国は3.75〜4.00%、
日本は1.25%となり、
差は2.50〜2.75%のままです。
つまり、日銀は利上げしたものの、
米国も同じ幅で金利を引き上げたため、
日米の金利差は縮まりませんでした。
金利差だけを見れば、
今回の利上げで円が有利になったわけではありません。
▼ 利上げ後も、円高には進まなかった
日銀が利上げを決めた9月18日、
ドル円は一時158円台まで上昇しました。
通常、日銀の利上げは
円を買う材料になりやすいものです。
しかし今回は、
利上げそのものより、
その先の金融政策が意識されました。
日銀は追加利上げの方針を維持していますが、
今回の決定では2人の委員が利上げに反対しています。
一方、FRBも今回の利上げで
金融引き締めを終えたわけではありません。
市場では、追加利上げの可能性も
意識されています。
そのため、
「日銀が利上げした」という事実だけでは、
円高を進める材料にはなりませんでした。
為替は現在の金利だけでなく、
これから金利がどう動くのかも
先回りして反映するためです。
▼ 市場は「次の利上げ」も見ている
今回、日米の金利差は縮まりませんでした。
ただし、この状態が
今後も続くとは限りません。
FRBが9月に公表した見通しでは、
FOMC参加者が予想する
2026年末の政策金利の中央値は4.1%でした。
現在の3.75〜4.00%より高く、
今後さらに金利が上がる可能性を示しています。
一方、日銀も経済や物価の状況に応じて、
政策金利を引き上げていく方針です。
ただし、そのタイミングやペースは、
今後の経済や物価、為替などを見ながら判断していきます。
つまり、重要なのは
日本が次に利上げするかだけではありません。
FRBと日銀がそれぞれ、
どのくらいのペースで金利を動かすのか。
その違いによって、
日米の金利差も変わっていきます。
▼ ドル円は、日本の金利だけでは決まらない
今回の動きから分かるのは、
日銀の政策だけではドル円の動きを十分に
捉えられないことです。
今後は、日銀が次に利上げするかだけでなく、
FRBが金利をどう動かすのかも確認する必要があります。
日米の金利差が縮まるのか、
それとも広がるのか。
為替市場は、その先の変化も
織り込みながら動きます。
ドル円を見るときは、
日本の金利だけではなく、
日米の金利差と今後の政策を
セットで見ることが重要です。
PPS代表 吉岩 勇紀
====================================
この記事は2026年9月25日配信のメールマガジンとなります。
当時の状況による内容であるため、現在の状況とは異なる場合がございます。
最新の情報を受け取りたい方は、
下記URLからメールマガジンをご登録ください。
■メルマガバックナンバー
https://pps-life.co.jp/mailmaga/
■メールマガジン登録
https://pps-life.co.jp/mailmaga/form/
====================================