PPSメールマガジンvol.39「まちまちなドル円動向、今週の転換点」 2022.11.14 #メールマガジン

こんにちは。
PPSの吉岩です。

先週のドル円レートですが、
FOMC、米雇用統計といった重要なイベントが続きましたが、
先週朝148円台から、本日朝147円台の変動になりました。

■先週の内容:https://pps-life.co.jp/2022/11/07/mailmaga37/

米国の金利利上げが発表されるFOMCでは、
市場の予測通り0.75%の利上げの決定。

米雇用統計では、
雇用者数が市場予想よりも高い結果が発表され、
短期的な変動はあったものの、
週単位で見ると大きな変化とまでは至りませんでした。

これまでの流れでは
これらは円安を加速させる材料となっていましたが…、

今回はFOMCの議長発言より、
・12月以降の利上げ幅縮小の可能性
・利上げへの最終的な到達点 …など、

今後の展開を示唆させるような発言が多く、
利上げ値決定後のドル買い優勢とまでには至らず、
利上げからのドル買いと発言の反応でのドル売りが混ざり、
乱高下する形となりました。

米雇用統計でも、雇用者数のデータは良かったものの、
その反面で失業者数も増加しているという結果から、
先週に比べても大きな変化が無かった週となりました。

また、今週はアメリカ中間選挙と、
CPI(消費者物価指数)の発表があります。

CPIではこれまでも発表後から円安に進むことが多く、
今回も何かしらの変動はありそうですが、
中間選挙については、株などには影響はあれど、
ドル円の影響に至るまではないかとは思っています。

ただ、バイデン大統領は現在のドル高を容認姿勢であるため、
バイデン政権側に大きな敗北が起きれば、
今後の展開に影響を及ぼすことになるかもしれません。

為替市場もCPIの結果を様子見している感もありますので、
次の変動は11月10日夜の発表後となりそうですね。

さて、話を少しだけ前に戻し、
アメリカの政策金利の利上げについて、
利上げ幅の縮小や終着点も話題になってまいりました。

アメリカは今年1月から5月までの間で、
金利0.25%から1.00%の利上げ。

そして、6月から現在までの間で、
0.75%の利上げを計4回行い4.00%にまで達しています。

日本の政策金利は-0.1%ですので、
この金利差が円安の主な要因となっている部分です。

そして、次回の12月で0.5%か0.75%の利上げではないかという
市場の予想が行われているわけですが、
最終的な政策金利の終着点も5.0%〜5.5%と言われています。

つまり、現在のペースで行けば、
来年の春を頃合に利上げが止まり、
今度は維持か徐々に下げるかという流れになります。

この流れに入れば、
今の円安の流れも若干収まり、
円高に動いていくかと思います。

しかし、アメリカ経済の状況でその予想も一変すること、
5.0%〜5.5%という数値もあくまでも予測値であるため、
希望的観測でしかありません。

また、金利差そのものは直ぐには縮まないため、
物価高の影響などはまだ当面先となります。

アメリカが無事にインフレの抑制に成功、
過剰な利上げによる反動で経済が悪化。

どちらに転んでも、価値が変動するのが今の日本円です。

アメリカ政府の動向で、
我々の円資産の目減りも大きく変わると言っても、
おかしくはないのかもしれません。

PPS.Llc代表 吉岩 勇紀

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この記事は2022年11月7日配信のメールマガジンとなります。
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