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米国の物価が、日本の資産に影響する理由|PPSメールマガジン vol.389 2026.07.20 #メールマガジン

今週、米国では、
6月の消費者物価指数(CPI)と
生産者物価指数(PPI)が発表されます。

どちらも、
米国の物価動向を確認するうえで
重要な経済指標です。

このメルマガでも、
米国のインフレ動向は
その都度取り上げてきました。

しかし、その変化が
日本経済や保有資産へ
どう影響するのかについては、
あまり触れていなかったと思います。

今回は、米国の物価が
なぜ日本にまで影響するのか。

その流れを整理します。

▼ 市場は予想との差を見る

まず、経済指標について、
おさらいです。

CPIは、
消費者が購入する商品やサービスの
価格変化を示す指標です。

一方、PPIは、
企業間で取引される商品やサービスの
価格動向を表します。

市場が注目するのは、
物価が上がったかどうかだけではありません。

事前の予想より高かったのか。

それとも、
予想より落ち着いていたのか。

この違いによって、
今後の金融政策に対する見方が変わります。

物価上昇が続いているのか、
幅広い分野へ広がっているのかも
重要な判断材料です。

▼ 物価はFRBの判断を左右する

米国の中央銀行にあたるFRBは、
物価や景気の動向を見ながら、
政策金利を調整します。

物価上昇が続けば、
政策金利を高い水準に保つ必要性が
意識されやすくなります。

反対に、物価上昇が鈍化すれば、
利下げを検討する余地が広がります。

そのため、CPIやPPIは、
今後の金利見通しを考える
重要な材料になります。

▼ 金利見通しがドル相場を動かす

米国の金利が高い状態が続くと、
ドル建て資産の利回りも
相対的に高くなります。

米国債やドル預金などへの
需要が高まるため、
ドルも買われやすくなります。

反対に、利下げ観測が強まると、
ドルは売られやすくなります。

つまり、米国の物価指標は、

物価

FRBの金融政策

米国の金利

ドル相場

この順序で、
為替市場へ影響します。

▼ 日本企業への影響は一様ではない

ドル高が進むと、
海外から輸入する商品や原材料の
価格も上がりやすくなります。

日本は原油や天然ガス、小麦など、
多くの資源を海外から輸入しています。

これらの取引には、
主にドルが使われます。

そのため、
輸入の比重が大きい企業にとって、
ドル高は負担を増やす要因になります。

企業がコストを吸収できなければ、
電気料金や燃料費、食品価格などへ
転嫁される可能性があります。

一方、輸出企業など、
海外で多くの売上を得る企業は、
ドル高によって海外収益の
円換算額が増える傾向があります。

このように、ドル高の影響は、
業種や事業構造によって異なります。

追い風になる企業もあれば、
負担が増える企業もあります。

▼ 資産価格は政策見通しを先に織り込む

米国の物価指標は、
実際に政策金利が変更される前から、
株式や債券の価格に影響します。

市場は指標の結果をもとに、
今後の利下げ時期や金利水準を予測し、
先回りして取引するためです。

物価が予想を上回れば、
高金利が長引くとの見方から、
株価や債券価格には
下落圧力がかかります。

反対に、物価上昇が落ち着けば、
利下げへの期待が高まり、
資産価格を押し上げる要因になります。

こうした米国市場の変動は、
日本株や投資信託にも波及します。

▼ 米国の物価を日本の視点から見る

米国の物価指標は、
米国内だけの問題ではありません。

FRBの政策判断を通じて、
米国の金利やドル相場を動かし、
日本の企業活動や物価、
資産価格にも影響します。

物価動向によって、
FRBの政策見通しがどう変わるのか。

その変化が、
ドル相場や資産価格を通じて、
日本へどう波及するのか。

この流れを見ることで、
米国の物価を、
日本経済や保有資産に関わる問題として
捉えやすくなります。

PPS代表 吉岩 勇紀

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この記事は2026年7月13日配信のメールマガジンとなります。
当時の状況による内容であるため、現在の状況とは異なる場合がございます。

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