4月のドル円相場は、中東情勢と為替介入により、
大きく揺れた1か月となりました。
月初には円高方向へ進んだものの、
その後は再びドル買いが強まり、
月末には160円台目前まで上昇。
その直後、政府・日銀による為替介入によって、
ドル円は急反落しました。
今回は4月のドル円が、
どのような流れで動いたのかを整理します。
▼ 月前半 - 一時は円高方向へ
前半のドル円は、中東情勢の緩和期待から
一時円高方向へ進みました。
過度なリスク回避が落ち着き、
ドル買いがやや後退したためです。
また、月初時点では、
米国の利下げ期待もまだ残っており、
ドル一強の流れが少し緩んでいました。
その結果、ドル円は一時157円台付近まで
円高が進む場面もありました。
しかし、その後は流れが変わります。
▼ 月中盤 - 中東リスクと原油高でドル買い再燃
米国とイランの停戦協議に対する不透明感のほか、
和平協議決裂を受けて原油価格が上昇。
インフレ再燃への懸念が再び意識され始めます。
原油価格が上昇すると、
ガソリンや輸送コストなどを通じて、
物価全体へ影響が広がりやすくなるためです。
この影響はアメリカ側からすると、
利下げが難しい展開になります。
金利が下がりづらい状態が続くなら、
利息のつくドルを持つ方が有利。
こうした見方から、再びドル買いが強まり、
ドル円は再上昇していきました。
▼ 月後半 - 160円接近と為替介入
月後半に近づくと、
ドル円は160円台目前まで上昇します。
中東緊迫化のほか、
日米共に政策金利据え置き観測が拡がり、
米国の利下げ期待が後退したためです。
また、日本政府による財務相・財務官の
円安牽制発言も目立ち始めました。
そして月末最終日の午後、ドル円が155円の急反落へ。
市場では政府・日銀による
円買い介入が行われたとの見方が広がり、
市場に衝撃を与えました。
▼ 4月相場で見えてきたもの
今回の4月相場は、中東情勢の変化から、
様々な要素が重なる結果となりました。
・中東情勢の停戦、和平協議難航
・米国利下げ観測の後退
・日本利上げ観測の後退
・為替介入の実弾投入
現在は、「利下げできる」と思われていた状況が、
修正され続けている局面でもあります。
そのため、中東情勢やインフレ動向次第で、
ドル円が動きやすい環境が続いています。
その影響が続いた結果、
今回の為替介入が実施されました。
次回は、今回行われた「為替介入」について、
もう少し深く整理していきます。
それではまた。
PPS代表 吉岩 勇紀
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