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資産の持ち方は「時代の前提」で変わる|PPSメールマガジン vol.369 2026.05.04 #メールマガジン

ここまで2回にわたり、
なぜ欧米では投資が当たり前になりやすいのか。

そして日本では、
なぜ現金が安心という感覚が長く定着してきたのか。

その背景を整理してきました。

では、今はどう考えるべきでしょうか。

大切なのは、
欧米が正しいとか、日本が遅れているとか、
そうした単純な話ではありません。

資産の持ち方は、
その時代の前提によって合理性が変わります。

今回はその点を整理します。

▼ 資産の持ち方に「正解」は固定されない

まず前提として、
どんな時代でも通用する
絶対的な資産の正解はありません。

ある時代には、現金や預金を厚く持つことが
合理的だったこともあります。

一方で別の時代には、
預金だけでは守りきれず、
資産を分けて持つ方が自然になることもあります。

つまり大切なのは、
「何を持つべきか」を
先に決めることではありません。

今の環境では、
どんな持ち方が合っているのかを考えることです。

▼ 日本の「前提」も変わりつつある

日本では長い間、
現金や預金を中心に持つことに
一定の合理性がありました。

そうした時代の中では、
それが現実的な守り方だったと言えます。

ただ、今はその前提が少しずつ変わりはじめています。

物価が上がり、生活コストも重くなり、
円だけで資産を持つ前提も
以前ほど盤石ではなくなってきました。

かつてのように、
現預金だけで守りやすい環境では
なくなりつつあります。

つまり、昔は合理的だった現預金中心の持ち方が、
今もそのまま合理的とは限らなくなっているのです。

▼ 問題は、預金そのものではない

ここで誤解してはいけないのは、
預金が悪いという話ではないことです。

現金や預金はすぐ使える。
価格が大きく動かない。
日々の生活と直結している。

そうした強みがあります。

実際、過去の日本では、
その強みがそのまま合理性につながっていました。

だから、預金を重視してきたこと自体は、
不自然でも間違いでもありません。

▼ 安心の感覚だけが残る危険性

本当に注意すべきなのは、
預金を持っていることではありません。

昔の安心が、
今も同じように続いていると思い込むことです。

人は一度うまくいった考え方を、
なかなか手放せません。

過去にそれで困らなかったなら、なおさらです。

資産を守るうえで大事なのは、
これまで安心だったかではなく、
これからも安心でいられるかです。

この視点が抜けると、
持ち方だけが過去のまま残ります。

多くの人が安心だと感じているものは、
確かにその時代には合理的だったのかもしれません。

しかし、みんなが同じ前提で持っているものほど、
その前提が崩れた時の影響は大きくなります。

かつての日本では、
円預金だけで資金を持つことに、
大きな違和感はありませんでした。

ですが今は、
物価、通貨、金利、生活コストなど、
その安心を支えていた条件が
少しずつ変わりはじめています。

つまり、安心そのものが崩れたというより、
安心を成り立たせていた条件が変わってきているのです。

▼ 正しい持ち方は一つではない

これから必要なのは、
資産の正解を一つ覚えることではありません。

預金が正しいのか。
投資が正しいのか。
円がよいのか。
外貨がよいのか。

そうした二択で考えるほど、
実際の環境は単純ではありません。

必要なのは、前提が変わった時に、
自分の持ち方も見直せることです。

時代が変われば、守り方も変わる。

それを受け入れられるかどうかが、
これからの資産防衛では
より重要になっていくのだと思います。

それではまた。

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この記事は2026年4月27日配信のメールマガジンとなります。
当時の状況による内容であるため、現在の状況とは異なる場合がございます。

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