今週は「株高・円安・債券安」
が同時に進み、市場に変化が現れました。
今回は、なぜこの3つが同時に起きたのか。
数日経った今だからこそ見えてくる
「背景」と「構造」を整理します。
■ 為替:円安が進行(ドル円)
ドル円は円安が進み、
約1年ぶりの158円台に到達しました。
直接のきっかけは、衆議院解散の観測です。
解散後の総選挙を経て、
自民党の議席増への期待や、
積極的な財政政策が継続との見方が
市場で広がったことが背景にあります。
積極財政には財政悪化の懸念も多く、
「財政拡張=円の価値が薄まる」
という思惑も働き、円売りが強まりました。
また、その一方で、
米国ではFRBを巡る不透明感もあり、
ドルも決して強い状況とは言えません。
その結果、円安方向ではあるものの、
不安定さも残る動きとなっています。
■ 株式:日経平均は史上最高圏へ
日経平均は史上最高圏まで上昇しました。
これは完全に「期待先行の相場」です。
・政権継続への期待感
・財政出動による景気押し上げ期待
・円安による企業収益の改善期待
これらが一気に株価へ反映されました。
特に、自動車・半導体・大型株といった
指数寄与度の高い銘柄が買われています。
■ 債券:国債は売られ、金利は上昇
一方で、日本の債券市場は真逆です。
10年国債利回りは2%台まで上昇。
これは「将来の財政悪化・インフレ懸念」
を市場が織り込み始めたサインです。
株は歓迎、債券は警戒。
この温度差が、今の市場の特徴です。
■ 今回の動きから見えてくること
今回の動きは、
・株式市場:
「景気と政策への期待」を先取り
・為替市場:
「財政と通貨価値」を警戒
・債券市場:
「長期的なリスク」を静かに織り込む
という、市場ごとの役割の違いが
はっきり表れた局面です。
株高だけを見ると楽観的に見えますが、
金利上昇は「警告灯」でもあります。
今後、円安や利上げ圧力が強くなれば、
物価やローン金利の上昇も想像できます。
株や為替に注目が集まりがちですが、
実はこうした動きは、
「投資をしていない人」
「現金で持っている人」
にとっても無関係ではありません。
なぜそう言えるのかは、
次回、もう少し構造の話として
整理してみたいと思います。
それではまた。
PPS.Llc代表 吉岩 勇紀
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