株価が上がっている。
インフレが進んでいる。
周りの成功談も目に入る。
そうした状況を見ていると、
「何かしなければ」と感じるのは、
ごく自然な反応だと思います。
ただ一方で、
ここ数年の環境を冷静に眺めてみると、
資産との向き合い方そのものが、
少しずつ変わってきているようにも感じます。
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◆「増やす」考え方が強くなりすぎた背景
これまでの長い期間、
資産形成の世界では
「増やすこと」が最優先されてきました。
低金利が続き、預けていてもお金は増えない。
だからこそ、
動かすことやリスクを取ることが、
前向きな選択として語られてきた面があります。
加えて、成果が数字で見えやすい
時代でもありました。
含み益、利回り、成長率。
結果が分かりやすく、
成功談も共有されやすい。
こうした環境の中で、
「増やす」という発想が強く根付いていったのは、
ある意味では自然な流れだったと言えます。
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◆ 環境は少しずつ変わってきている
一方で、今の環境はどうでしょうか。
物価は上がり、為替も大きく動き、
先行きが見えにくい場面が増えています。
何が起きるかを正確に予測することは難しく、
一時的な成果がそのまま将来の安心に
つながるとも限らない。
こうした中で、
「どれだけ増やせるか」だけを軸に
資産を考えるのは、
少し心もとない時代に
入ってきているようにも感じます。
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◆「守る」とは、何もしないことではない
ここで言う「守る」という言葉は、
決して後ろ向きな意味ではありません。
現金だけで固めることでも、
何も考えずに動かないことでもありません。
大切なのは、
「減りにくくする」
「振り回されにくくする」
という視点を持つことです。
増やすことだけを考えていると、
相場が大きく動いたときに、
感情も一緒に揺れやすくなります。
一方で、守る視点を持っていると、
資産との距離感は自然と変わってきます。
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◆ 資産は「一度きりの勝負」ではない
前回も触れましたが、
資産は一度きりの勝負ではありません。
人生の時間軸で考えれば、
長く付き合っていく存在です。
年齢や家族構成、
責任の重さが変わるにつれて、
資産に求める役割も変わっていきます。
若い頃は増やすことが主目的だったとしても、
ある段階からは
「減らさないこと」
「安心して持ち続けられること」
の比重が高まってくる。
これは、能力が落ちたわけでも、
挑戦をやめるという話でもありません。
フェーズが変わったという整理のほうが、
しっくりくるのではないでしょうか。
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◆ 今日のまとめ:「守る」という視点を足す
今日は、資産との向き合い方について、
「フェーズ」という考え方で整理しました。
増やすこと自体は、今も大切。
ただ、それだけでは足りなくなってきた。
守る視点を加えることで、
資産との距離感が変わる。
増やすか、守るか、
どちらかを選ぶ話ではありません。
増やす視点に、守る視点を重ねる。
その変化に気づくことが、
今の環境では大切に
なってきているように思います。
次回は、
「なぜ現金だけでは守れないのか」
というテーマから、
もう一段、構造の話をしていく予定です。
それではまた。
PPS.Llc代表 吉岩 勇紀
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