前回までのメルマガでは、
・家計インフレの“気づきにくい”負担
・同じ155円でも“価値が違う”という通貨の本質
について触れてきました。
今回はその続きとして、
「円で資産を持つことの弱点」を整理していきます。
■ なぜ日本人は円を“安全資産”だと思い込むのか
日本では長い間デフレが続いたため、
・物価は上がらない
・円の価値は下がらない
という前提が、無意識のうちに根付いていました。
その結果、“資産=円で持つのが安心”
という考え方だけが、今も強く残っています。
しかし現在の環境では、
この前提は崩れつつあります。
理由はシンプルで、
円の購買力はすでに着実に低下し続けている。
これが“見えない円安”の正体です。
■ “見えない円安”は毎年進んでいる
ドル円ばかりが話題になりますが、
私たちの生活を左右するのは
為替レートではなく“購買力”そのものです。
たとえば、この数年で
食品・外食・保険・電気代と、
あらゆる生活コストが上がり続けています。
これは、円という通貨の価値が
モノとサービスに対して弱くなっていることを意味します。
表面上、口座残高が同じでも、
“円で買える量”は確実に減っているのです。
■ 円を守るには「円の外側」の視点が必要
誤解してほしくないのは、
「円が悪い」という話ではありません。
しかし、環境が変わった以上、
“円だけに依存する”こと自体がリスクになりつつあります。
・円の購買力はゆっくり低下
・日本の金利は上がりにくい構造
・人口減少で経済規模は縮小傾向
この状況で、
資産のほぼすべてを円に置くのは、
片足でバランスを取り続けるようなものです。
だからこそ必要なのが、
「円の外側にも資産を持つ」という視点です。
外貨預金、海外預金、外貨建て商品など、
ほんの一部でも通貨を分けることで、
円の価値変動の影響を和らげることができます。
■ 結論:円の価値を守るには「円の外」を使う
今後の資産防衛で最も重要なのは、
円に頼りすぎないバランスをつくること。
円が弱くなれば外貨が補い、
外貨が弱くなれば円が支える。
このように複数の通貨に分散しておくことが、
これからの時代の防衛策として欠かせません。
12月は支出が増えやすい時期ですが、
「円の価値は毎年じわりと変化している」
という視点を持ってみてください。
その小さな気づきが、
今後の家計管理・資産形成の大きな一歩になるはずです。
それではまた。
PPS.Llc代表 吉岩 勇紀
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この記事は2025年12月8日配信のメールマガジンとなります。
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