最近の相場を見ていると、
あらためて「安全資産」という言葉を
見直す必要があると感じます。
10月には金(ゴールド)が急落し、
米国債も利下げを背景に価格が乱高下しました。
また、円やドルの信頼性にも
揺らぎが見え始めています。
かつて「守りの資産」と呼ばれたものが、
今では変動の中心にある。
そんな時代です。
今回は、それぞれの安全資産について、
今一度見直してみましょう。
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① 金(ゴールド)
金は通貨や国家の不信が強い局面で買われますが、
市場が混乱すると、真っ先に売られることもあります。
10月の急落では、
実物金の供給制限やETFとの価格乖離など、
市場構造の一時的なゆがみが要因でした。
“インフレに強い”という特性は
決して揺らぐことはありません。
しかし、短期においては、
需給や投機的動きに
左右されやすい資産でもあります。
“安全”でも“安定”ではない点は、
把握しておくべきです。
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② 債券
債券は満期時には
元本が返済される仕組みであり、
安全の正体と言えます。
しかし、途中で売却すれば、
市場金利の変動で価格が上下し、
評価損が出ることがあります。
金利が下がれば債券価格は上がり、
金利が上がれば価格は下がる。
金利環境の変化を理解せず持つと、
短期だけを見れば、株式と同じように
価格の上下を避けることはできません。
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③ 円・外貨
長年、信頼通貨とされてきた円。
しかし、財政赤字や日米金利差により、
その地位は変わり始めています。
基軸通貨であるドルも
米経済の先行き不透明感から、
絶対的な安全とは言えません。
そして、金利差や地政学リスクによって、
円やドルの価値は大きく揺れます。
「通貨=価値が変動しない」
ではないという点を
忘れないようにしたいものです。
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④ まとめ
金、債券、通貨。
どれも単独で“絶対的な安全”を
保証するものではありません。
短期で見れば、株式などと同じく、
変動が起こっている資産です。
大切なのは、
「どれをどの比率で持つか」
という設計です。
それぞれ変動があるからこそ、
「安全」という言葉を
思考停止で信じるのではなく、
自分で“設計する安全”を
築いていきましょう。
まずは、自分の資産の中で
どこにリスクが偏っているかを見直す。
それが、これからの「守りの資産」を
本当に“安全”にする第一歩です。
それではまた。
PPS.Llc代表 吉岩 勇紀
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この記事は2025年11月10日配信のメールマガジンとなります。
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